「人は印刷された言葉を信じる」告白小説、その結末 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人は印刷された言葉を信じる
クリックして本文を読む
映画「告白小説、その結末」(ロマン・ポランスキー監督)から。
主人公の「エル」が実在したのか、妄想なのか?
彼女が、実在したのなら「デルフィーヌ」に接近した目的は?と、
一回観ただけでは、私の疑問は解決できなかった。(汗)
いつものように、ストーリーと外れるけれど、
気になるフレーズをメモして振り返ったら、
「人は印刷された言葉を信じる」と
「どんな作家も3面記事を題材に。なぜだと思う?
信頼できる情報だからよ」が浮かび上がった。
それだけ、印刷された書物や新聞記事の影響は大きく、
講演会で聴いたいい話やラジオ、テレビの放送とは違うことを
端的に表現していたと思う。
最近、映画の冒頭で見かける「事実に基づいた物語」のフレーズも、
この人間の心理を引きつけるには申し分ない。
たとえそれが「フィクション」であっても「ノンフィクション」だと
勘違いしてしまうほどの力を持っている。
だからこそ、誰もが気にも留めない新聞の三面記事であろうと、
実際に起きた事実だからこそ、作家は題材にしようとする。
そういうことなんだろうな、この作品で言いたかったことは。
コメントする