「暗い影」告白小説、その結末 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
暗い影
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一見「ルームメイト」か「ミザリー」みたいに見えて、実は「シークレットウインドウ」や「スイミング・プール」寄りのお話だった。他にも似たプロットの映画があった気がするし、何で同じような話を作りたがるのかと訝る。そもそもこの手の仕掛けは一人称の小説ならともかく、客観描写である映像でミスリードするのは(個人的には)反則だと思う。
ポランスキーの近作をすべてチェックしているわけではないが、このところ“球を置きに”いっている感じがする。もとから豪速球で勝負するタイプではないので、やはりもっと切れ味のいいカーブかスライダーを期待してしまう。
エヴァ・グリーンは極上の美人だが、「ダーク・シャドウ」の魔女さながらの性悪さが全身からほとばしっているのは属性か。あの「赤い航路」のエマニュエル・セニエがすっかり老けていたのにも驚いた。
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