劇場公開日 2019年2月8日

21世紀の女の子のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

4.5抱える揺らぎや、ざわめき

2019年2月14日
iPhoneアプリから投稿

「21世紀」は、僕達が若かった頃より、ちょっと複雑だ。
LGBTQや外国文化など多様性の理解が当たり前のように求められたり、女性の社会進出が課題として語られたり、これにSNSが加わって更に複雑さが増す…。
ただ、この映画のタイトルにある「女の子」達の揺らぎや、ざわめきは、つい20年ほど前の20世紀と大差ないんじゃないだろうか。

失って初めて好きだったことに気がついたり。相手が例え同性であっても。
同性の友情とは何か、悩んだり、壁に突き当たったり。
卑猥なトークに花が咲いたり。
異性を寄せ付けられなかったり。
セックスが好きだったり。
割り切ってるハズなのに、恋に落ちたり。
依存していたいのに、自立を求められたり。
周りと分かり合えず、孤独に苛まれたり。
ふとした弾みで、自分の中には眠る別のジェンダーに気付いたり。
少女のままでいたいのに、大人がもうすぐそこにに迫っていたり。

そして、もう一つ、映画の重要なポイントは言葉だ。
簡潔な言葉が重くのしかかったり、短編映画を一見補うかのように、また、まるで舞台でも観てるかのように、言葉がとめどなく溢れたりする。
ただ、自分の今を表現するには、どんなに言葉を選んでも、どんなに哲学的な言葉を並べて立てても足りず、空虚さだけが、そこに残る。
そんなところにも、揺らぎや、ざわめきが感じられる。

この映画の監督たちや、俳優たちは、「21世紀の女の子」は…、彼女たちの抱える揺らぎや、ざわめきは…、それ程「あなたたち」と変わらないじゃないかと言ってるような気がする。
少なくとも僕はそう思う。
そんな目線で楽しめる映画だと思う。

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ワンコ

1.0才能が集まってない

2019年2月8日
Androidアプリから投稿

あまりそれぞれの作品に個性がなかったです。もう日本の映画業界はオワコンなのか?、、、という気持ちになりました。
いっそのこと逆に、女性の映画監督たちによる「21世紀の男の子」という企画の方が面白そうだと思いました。

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中三依

0.5誰か大人の映画人が律してください

2018年12月14日
iPhoneアプリから投稿
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ビビ

3.5映画を受け止めるのは難しい

2018年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

東京国際映画祭にて。日本映画スプラッシュ特別上映。
女性映画監督14名による短編オムニバス。強いものを観せられた感。
非常に悲しいと思ったのは、私はもはや「少女のままでは死ねぬ」、つまりこの映画が叫ぶ「21世紀の女の子」ではないのかもしれないという事実であった。
尺が短い中で14名の女性監督はそれぞれよく練り上げたな、と思う。しかし、これしか感想出てこない自分って...とも思う。
感じるものは多いのだが、感じたものがよく分からないというか、意図が解らないような、そんな感じである。おばちゃんなのか。各監督の解説を聞くとなるほどとも思うのであるが(というかそれを聞いていてやっと各作品の輪郭が見えた)、それでいいのであろうか...。これが大変微妙というか難しいのか、尺の制約かテーマの制約なのか、若干、どことなく、なんとなく、似ている、ように見える。モノローグの多用か、小道具の使い方か...そういう意味で最初の山中瑶子監督と(実写の)〆の山戸結希監督はぶっ飛んでいる。しかし山戸監督はまとめないといけないというのを感じた。だからあそこのメッセージを私は素直に読めない。
今すごく困っている。観察眼が足りぬ、その通りだろう。感受性が足りぬ、仰る通りである。映画は厳しい。厳しい。
多分、こういう映画はただ感情で「受ける」ことができればよかったのに、と思う。でも最早それは不可能なのだ、という寂しさが残る。「観る」行為に答えはないが故に、そこに囚われるのが観客というものなのだ。
ちなみにですが、公開版は上映順全然違うそうです。全然違う映画になりそうだな。最初変えるだけで色味が違うと思う。

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