セラヴィ!のレビュー・感想・評価
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日本と違う結婚式にちょっと驚き
お城を舞台にした豪華絢爛な結婚式で、そろいもそろってポンコツばかりのスタッフしかいない中、結婚式をプロデュースしたベテランウェディングプランナーが、どうやって切り抜けていくのかを描いたドタバタコメディ。
まず驚いたのが、オールナイトで結婚式が行われる事。フランスの結婚式が、オールナイトで行われるイメージは無かったので、ちょっとビックリ。って言うか、始まるのが、夜遅くからだからなぁ。ヨーロッパの人って、宵っ張りなんですね。
それと、国家憲兵が、アルバイトで?給仕をやる設定にもビックリ。日本ほど副業にはうるさく無いのかもしれませんが、それでもねぇ、国家憲兵が給仕なんてやるんですね?
新郎も一癖あるし、主人公のマックス自身もプライベートに問題を抱えていて、この手のコメディにありがちな設定にもなっています。
ところどころクスっと笑えて、中々面白いです。流石フランス映画と言う気分になります(笑)
良くも悪くもフランス喜劇
婚礼プロモーターのマックスが、古城での結婚式をアレンジ。挙式当日のドタバタを活写。彼のスタッフ達はみなそれなりにプロ意識はあるのでしょうが、所詮自分のことがとても大事で協調などは大の苦手。躾の行き届いた私達日本人なら発狂しそうな場面がこれでもかこれでもかと続くのですが、フランス人の扱いに慣れているマックスはそれらの難局をギリギリ切り抜けて行く...余りにフランス的な喜劇でした。ただ最後の最後で、その駄目スタッフ達が才能を発揮してマックスを底なしの窮地から救ってしまう「うっちゃり」もしっかり収められていて、ちょっとエスプリも感じました。やはりそこはフランス映画ですね。ところで原題は「婚礼の行方(Le sens de la fete)」と直截ですが、邦題「C’est la vie」は英語版と同じ。なかなか気の利いたタイトルだと感じました。
痛快、爽快 !?
文句無し!
もう少し
笑えるかどうかのさじ加減〜
笑えるドタバタフレンチコメディーで、
「最強のふたり」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督の作品なので、
かなり以前から楽しみにしていた映画。
アメリカ的コメディーだとどうしても下やゲロになっちゃうんだけど
流石にフレンチコメディーはもうちょっと上品で
強烈な皮肉が込められてたりして
今の世界状勢、難民や労働問題にも目を向けた
まあ、楽しい映画ではあります。
で、月に8本ほど映画館に通う中途半端な映画好き的には
確かに笑えるし、
最後はなんとなく良い感じで終わるので良かったのだけど
この手のドタバタものの場合、
そのネタにどれだけ悪意が見えるか見えないかが
笑えるかどうかの境界線だと思う。
ちょっと考えが足りないお馬鹿さんが安易に何かをやってしまって
ちょうどその時に限って運悪く、何かが起きてしまって
そういうことが重なってどんどん状況が悪くなって、
さあどうしよう〜っていうのは笑えるのだけど、
お馬鹿にもそれなりのちょうど良い加減があって
「ここまで馬鹿だと、人、殺してしまうだろう〜」とか
「ここまでイイ加減だと人間として破綻してるだろ?!」とか
そのさじ加減によって笑いにならず引いてしまう事が多々ある。
今回、沢山あったお馬鹿エピソードの中で
私の価値観的にそのさじ加減を踏み越えてしまったエピソードが
三つくらいあって、その中の一つがどうしても許せないため
最後は「お前にそんなこと言われたくねーワ!!!」
と、軽い怒りが湧いて来てしまった。(笑)
で、そいつの事が10時間経っても許せない〜〜
だから星3個半くらいからマイナス1個ですわ。
ラスト近くのある盛り上がるシーンでは
何百年と建っているヨーロッパ的閉塞的な場所に響く
新しい価値観のアレ〜〜
今の時代に提示された一種の解決策提示なのかな〜〜
にしても、
あの旦那を選んだ花嫁はもしかしたら一番ヤバイ人かも(笑)
@もう一度観るなら?
「ネット配信とかで、細部チェックしながら観たい」
破綻
心の底から笑わせて頂きました。
とても上品かつ際どい笑いで、最高に面白いです!
なんといっても映像が素晴らしい!
音無し字幕なしの映像だけでもたぶん笑えると思います。映像で語るとはこういうことかと感じました。
しかし、そのセリフや音楽も素晴らしいのだから凄い!
特に音楽は、個人的にとても好きなジャンルがフューチャーされていたのでとてもよかったです。(アップテンポな現代ジャズ風?)
お弁当のシーンは本当に最高でした。
もがくほどに崩壊して行く結婚式。
主人公も含めて本当にろくな人材がいません。
もし自分が同じ支配人の立場だったらと思うと、ゾッとします。
それを完璧に前向きに、明るく未来を感じさせるストーリーに仕立てあげられています。
最後は少し強引なまとめ方だとは思うけど、なんとなく許せてしまう勢いがありました。
フランス版the有頂天ホテル
フランス人は遊びの達人
気持ちいい
フランスの雇用問題
シネクイントで開催された試写会で観てきました。
結婚式にまつわるコメディとして観に行きましたが、思ったより昨今のフランスの雇用問題が根底にある社会派な作品として考えさせられました。
主人公のマックスは、人間的にクソだなと思うシーンがいくつもありますが、仕事に真摯な人間でもあるので、式の最中次々と起こるトラブルを解決すべく奔走します。長年の経験から解決できるもの(パイ作戦)もあれば、匙を投げたくなるようなトラブル(新郎が空中にリリースされたり花火が爆発した件)もあります。
基本有能だけど恋愛が絡むとアホ化する右腕のアデルや、今作のポンコツ枠こと義弟と助っ人バイト(すべてにおいてポンコツ)に対するフラストレーション等、スタッフに対してキレるシーンもよくわかります。管理職が割を食うのは世界共通かと、哀しいコメディ要素を感じました。
この映画を構成する重要な要素として、式場スタッフの人種がさまざまであること、雇用保険等は全員が完備ではないことがジョークとして使われるくらいだということ、マックスが昨今の雇用問題に怒りを覚えていることがあります。政府の手当の廃止、若者の雇用の不安定、外国人労働者への正常な雇用契約が結べない現状への不満をぶちまけるシーンがあります。こういった部分に日本の現状と重なってしまうところがいくつもあり、考えさせられました。
同監督の「最強のふたり」はひねくれ富豪のフィリップと付き合いのいい楽天家なドリスにうまく焦点が当たっていましたが、今作は群像劇的な側面があるため、どこかの面では共感できても一人の人物や物語に没入できる感じとは違います。ただ、カメラマンと職場体験の学生のように、「古い人間が新しい世代から学んでいくことがある」という部分で楽しませてくれるのが、さすがトレダノ監督とオリヴィエ監督だと思いました。
これから見る方には、自分の共感できる登場人物を見つけて、このとんでもない結婚式の裏側を楽しんでほしいです。
フランス映画祭にて!
フランス映画祭にて
主人公マックス良い雰囲気醸し出してたな
中年の不機嫌おじさんが最高にはまってたな
笑いどころ満載で、会場の人たちと
大笑いしながら鑑賞したの楽しすぎた
監督達の作る笑いはまさに万国共通
ノリノリな気分にさせてくれて、ホッコリもさせてくれるコメディだけれど、社会性も訴えている作品
監督ふたりが結婚式の裏方として働いていたこともあって、結婚式の裏側を描く作品を作ったみたい
裏方で働く人の社会性の違いはコメディに向いてるとおもったらしい
新郎役ピエールはフランスではかなり有名な方らしく、今作で悪役的な感じを演じてるけどそれもなんだか様になっててよかった
監督ふたりと写真も撮れて
大満足なフランス映画祭だった
監督に「あいしてる!!」って言ったらすごい喜んでくれた!
これからもふたりを応援したい!!!
タイトルなし(ネタバレ)
フランス映画祭横浜2018にて
エリック、オリヴィエコンビは期待を裏切らなかった。
不機嫌で偏屈なジャンピエールは健在だったし、ジルルルーシュは相変わらずやりたい放題(笑)。脇役も豪華。そしてなにより、いけ好かない新郎が宙づりになるサプライズシーン(優雅に回転し、花びらを撒き、終いに飛んでいってしまう!のをうっとり見つめる新婦)が最高~~!!! 日本人には珍しく会場は大爆笑だった!
バレエのような練習シーンがあそこに繋がったのかとか、時間が経つにつれいろいろ思い出し可笑しくなる。そして見事な演技で印象に残った新郎役が気になりだす(笑)。QAで「彼はコメディフランセーズのエリート俳優」と知り、納得!今後追っていきたい俳優リストに追加しなければ!
最後に、今作はパリ襲撃事件の直後に撮影に踏み切ったそうで、両監督およびスタッフの勇気に拍手。
クスッと笑えるフレンチジョーク満載
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