劇場公開日 2019年6月28日

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「母ちゃん泣いちゃうわ」今日も嫌がらせ弁当 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母ちゃん泣いちゃうわ

2021年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

ぜーんぜん、期待せず。
ただただ、軽く鑑賞できるものを、、、と探して選んだ本作に、まんまと涙ダーダー、鼻グシュグシュ。
もー、なんなんだこれは!愛か!愛情か!

と、ほんともうやられました。

内容は、夫を早くに亡くしたシングルマザーのかおり母さん(篠原涼子)と、その次女の双葉(芳根京子)の愛と意地とのぶつかり合いのお話でした。

実際、毎日お弁当を作るお母さんの大変さは自分も経験しているのですごくよく分かるのですが、うちはまだまだ子供も小さいので、反抗期の娘にこんなに手をかけてお弁当を用意できるなんてすごすぎ!私だったら、自分で作れよ。と言うだろう。いや、むしろ高校生なら自分で弁当くらい作れる娘に育てたいと思っている。

話はそれましたが、なんせまぁ、口をきかない娘とのコミュニケーションにお母ちゃんは弁当で対抗。
世の中いろんな親子がいますが、こんなに手をかけ、時間をかけて、想いを伝えてくれるお母さんなんてなかなかいやしませんよね。

その思いがきちんと娘に伝わっていたからこそのラストシーンでしたねー、、、涙やばー。

篠原涼子さんの、コメディ感あふれる演技は、前々からドラマやなんかで見ていいなぁとは思っていましたし、狂気じみた母親を熱演した"人魚の眠る家"の篠原さんもとても好きでした。
本作では、ほんとにスーパーエネルギッシュなお母さんを演じており、どこかしら共感できる身近なお母さんでした。

日本のように、あんなにあれやこれやとおかずの入ったお弁当を食べている国の子供は世界で見ても珍しいと思いますが、そこに加えてあのキャラ弁。
なかなかの手の入れようでしたが、具の量やキャラ弁の質ではなく、お母さんが子供への愛情を注いで注いで作っているのだと言う事が伝わった作品でした。

いい作品に出会えました。
とてもシンプルですし、話の流れも読めちゃうんだけど、しっかりと伝わるメッセージに共感でき、感動しました。実話をもとにしている本作。実在する家族が今どんなふうに暮らしているのか少し気になりました^_^

M hobby