「笑うに笑えない喜劇」スターリンの葬送狂騒曲 masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
笑うに笑えない喜劇
スターリンの無邪気、ベリヤの残忍、フルシチョフの狡猾、マレンコフの虚栄、ジューコフのマッチョ。
これがかの大国を牛耳っていた政治家であったということは、いかに彼らの人物造形が映画仕様に誇張されたものであるということを差し引いても、やはりぞっとしない。
まるで餓鬼どもの小競り合いと笑いつつ、その小競り合いに巻き込まれてゴミくずのように命を落としていく人々、人生を振り回される人々がいることに、背筋が冷たくなった。
人はなぜ怪物になるのか、史実から学び続けることの大切さを、あらためて痛感した。
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