「シリアスすぎるゆえの笑い」スターリンの葬送狂騒曲 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
シリアスすぎるゆえの笑い
なかなか良かったです。
冒頭のオーケストラシーンが示しているように、全ての言動が、粛清や猜疑心・パワーバランスに関係してしまいます。
その結果、行き過ぎた可笑しみのようなものが、醸し出されてしまう。
シリアスに撮ってしまうと、観ていて辛くなってしまうような話です。
なので、その可笑しみを拡大するような形にしたということでしょう。
いわゆるコメディとは一線を画しています。
軍とNKVDが出てくるあたりは本当にスリリングで、冗談だろ?と言いたくなるような有様でした。
ロシアのことを知らなくても、面白かったです。
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