「不謹慎だけどニヤけてしまう。ブラックユーモア満載の風刺作!!」スターリンの葬送狂騒曲 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
不謹慎だけどニヤけてしまう。ブラックユーモア満載の風刺作!!
【賛否両論チェック】
賛:当時の体制を、笑いに包んで痛烈に風刺するストーリーが痛快。権力闘争に奔走する人間の滑稽さも透けて見えるよう。
否:ブラックジョークが満載なので、人によっては苦手かも。ストーリーも結構単調。
言うまでもなく、世が世ならタダでは済まないようなブラックジョークが、次から次へと登場します(笑)。スターリンが虫の息で床に倒れている状況下で、
「医者を呼ぶには委員会を開いて全会一致が必要。」
「腕の良い医者は皆投獄されています。」
なんていう辺り、ブラックユーモアが満載で、思わず笑ってしまいます。
そんな笑いのオブラートに包みながら、なんとか権力闘争に勝つために、付和雷同したり寝返ったりと奔走する人間達の浅ましさも、同時に感じさせるようなお話でもあります。
展開そのものは結構淡々としているので、歴史に興味がないと案外退屈してしまうかも知れませんが、気になった方は是非。
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