「残念。」教誨師 山田一郎さんの映画レビュー(感想・評価)
残念。
大杉漣さんの初プロデュース&遺作ということで期待して観ましたが、期待外れに終わりました。
死刑囚を演じる6人の俳優のうち、一部の方の演技が過剰でリアリティが無さ過ぎるように感じました。唐突に挿まれる回想シーンでの浅過ぎるエピソードにも興醒め。皮肉にもほぼ素人の小川登さんの演技が死刑囚らしく真に迫っていた。
全体的として内容が散漫で、「なぜ生きるのか」という重く普遍的なテーマに迫り切れていないように思いました。購入したパンフレットによると低予算で時間の少ない中で作られたようなので、仕方なかったのかも知れませんが。
色々と批判的な事を書きましたが大杉漣さんの演技は素晴らしく、それだけでも観る価値のある作品であることは付け加えておきます。大杉さん、どうか安らかに。
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