「他人には見えない判らない母と子の関係」母さんがどんなに僕を嫌いでも 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
他人には見えない判らない母と子の関係
クリックして本文を読む
1978年『鬼畜』という映画作品のラストシーンを思い出した。どんなに親からの
ネグレクトを受けても肉親の所へ戻ってくる。この作品は父と子の切っても
切れない関係が描かれている。どんなに酷いことされても子が父の「罪」を赦す
作品だ。今回の作品と比較するのはどうかと思ったが、子と肉親は切っても切れない血が流れている。
これは、光子の妹から母親である光子が18歳までタイジと同じ境遇であったことと重なる。それから、タイジが母親の接し方は大きく変わる。
光子も虐待にあっていた、だからか本音を語れない、つい人前で見栄を張ってしまう人間になってしまったのか?。タイジの言動が光子にとって、昔の自分を見ているようで彼を自分から遠ざけた。
此処で、母の味「混ぜご飯」が大きなポイントとなる。自分を変えたいとタイジは
ある劇団の活動に入ることとなる。キミツとタイジは同類?
キミツが、タイジに急接近してくるが、外車を乗り回すキミツという人間というものが、全く描かれていない点は、この作品が、実話を基にしているからか、深くは描かれていない所は惜しい。タイジを大好きであった婆ちゃんの死の場面があってもよかったのに。タイジと唯一自分の味方婆ちゃんの場面に泣けたし、タイジの「ニワトリ踊り」には、号泣でした。
コメントする