劇場公開日 2018年7月14日

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「【”自分次第の考え方で幸せになれるんだ・・。と、テュデュアル君は言った。”病を抱える子供たちの表情の明るさ、時に口にする哲学的な言葉に、勇気を貰うとともに、健康である事の有難さを改めて感じた作品。】」子どもが教えてくれたこと NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”自分次第の考え方で幸せになれるんだ・・。と、テュデュアル君は言った。”病を抱える子供たちの表情の明るさ、時に口にする哲学的な言葉に、勇気を貰うとともに、健康である事の有難さを改めて感じた作品。】

2021年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作で主に紹介される、イマド君、カミーユ君、シャルル君、テュデュアル君、アンブルさんはそれぞれ、表皮水泡症など腎不全以外は聞いたことが無い、病を抱えている。
 このドキュメンタリー作品は、病と闘う子供たちの日常の姿を、優しくも、冷静な目線で捉えている。

◆感想
 ・驚くのは、彼ら、彼女らの表情の明るさだ。
 看護スタッフ、両親の心遣いもあるのだろうが、サッカーをしたり、お芝居をしたり、消防士の体験をしたり、日々を一生懸命に生きている。

 ・更に驚いたのは、テュデュアル君が土をいじりながら口にする相当深い哲学的な言葉である。- 彼は、何歳なのであろう・・。-
 ”友だちが、死んでしまうのは悲しい。けれど、それで終わりじゃないんだ。”
 ”自分次第の考え方で幸せになれるんだ・・。”
ー 悟ったかのような、言葉に絶句する。そして、普段の言動、思想を深く反省した。-

<手元のフライヤーによると、今作を監督したアンヌ・ドフィーヌ・ジュリアン監督は自分の娘さんを病気で亡くした経験を持つそうである。
 それ故にか、今作は深い哀しみを乗り越えた目線で、病と闘う子供たちを優しくも、冷静な目線で捉えている。
 日常の些事に対し、イロイロとモノ申している自身を顧み、命がある事の大切さ、病に罹っていない事の有難さを今更ながらに感じた作品。
 私が、この後、もし大きな病に囚われた時に、デユデュアル君のような、言葉を口にすることが出来るであろうか、とも考えてしまった作品である。>

NOBU