「子どもは教えてくれる」子どもが教えてくれたこと critique_0102さんの映画レビュー(感想・評価)
子どもは教えてくれる
「子どもが教えてくれたこと」は「子どもは教えてくれる」ということだ。
病気を患っているアンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアル、5人の子どもたちは、私たちに生き方を物語る小さな哲学者だ。
映画の中で、競うでは不確かだけど次のような言葉があった。
「悩み事は脇に置いておくか、付き合うしかない」
「悲しみは、決して不幸なことではない。幸せは自分で決められる。」
そう、子どもたちは知っている・・ハクナ・マタタ。
これは不思議な言葉だ。彼らは、これからの未来しか見ていない。いや、未来だけが彼らの生きる糧なのだ。記憶は、過去は、人の性を蝕んでしまう。それはあたかも哲学者ニーチェの言葉であるかのようだ。
この子どもたち一人一人が体現しているものは、生の根源にあるのは、まさに、人の「生」そのものはどうにかなるものだという強い肯定だなのだ。それが、人の生き方だということを、この子どもたちは私たちに訴えかけている。
この子どもたちの笑顔も泣き声も、生の瑞々しい息吹として感じることができるのは、この子どもたちが、職業的なアクター以上に「生のアクター」として私たちに訴えかけることができるのは、「子どもは教えてくれる」ということなのだ。そう「生」のありか方そのものを。
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