パラレルワールド・ラブストーリーのレビュー・感想・評価
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文章をうまく映像化できている部類
良かったところ
【文章の映像化が割とうまい】
主人公・崇史の文章でしか表現できないような微妙な心情の変化もうまく映像化できているといっていいんじゃないだろうか。もちろん玉森裕太の好演もある。
【小難しい専門知識は最小限】
脳科学の説明なども必要最低限、ストーリーが把握できる程にコンパクトになっている。
【宇多田ヒカル】
主題歌がはまりすぎ。エンドロールは鳥肌必至だ。そしてこの作品の深みも増している。
ダメ出し
【ふたつの世界の境目がわかりづらい】
原作だと明確に章で区切られている上、書き方が一人称と三人称で区別されている。
しかし映画だと唐突に双方の世界の行き来が行われることが多いのでこんがらがりやすい。もっとも敢えてそうしている可能性もあるのか?
【キャラの心情が分かり難い】
特に智彦(染谷)。あるあるだけど、全てのキャラの心情を原作通りに表現はできない。ゆえに一部のキャラクターの行動が飛躍して見える。彼の崇史や麻友子に対する気持ちが若干雑に感じる。
【地味】
まあ絵面は地味。絵的に派手は場面はない。
まとめ
重要な点だが、原作を知らなくても楽しめるでしょう。更に言うと原作のストーリー自体が嫌いな人はこの映画もつまらないでしょう。
割と原作自体が賛否分かれそうなストーリ-なので(主人公の行動が受け入れられない人も多いかも)その辺はもう好き嫌いだろうか。
過去、数多くの東野圭吾の小説が映画化されたが、成功と言えるのは『秘密』『手紙』くらいだっただろうか。だから原作好きとしてもあまり期待はせずに鑑賞したけど思いの外うまくまとまっていたという印象でした。
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