「「こころ」が原点か?また観たい」パラレルワールド・ラブストーリー もっこさんの映画レビュー(感想・評価)
「こころ」が原点か?また観たい
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原作も読まずの初見では、パラレルにかけて、平行の構図がくっきり印象に残る程度(並走する電車、主人公が働く会社や友人のアパートの廊下の俯瞰等)。だが原作やパンフを読んで再見の際には、ちょっとした表情に意味を持たせる演者の巧みさ、精緻な演出技術に唸らされた。漱石の「こころ」に現代科学ミステリーを加味したかのような原作は、人称を分けてどちらの世界かを明確にしているが、それを映像で表現するのは至難であったろう。20年間、映像化されなかったのも頷ける。多大なる努力をもってそれに挑み、あらゆる手法で味わい深い、余韻のある映画に昇華させた製作陣、演者チームに拍手👏
ただ原作にはないラストシーンはサービスととるべきか?是非が分かれるところかもしれない。
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