「出会いが人を変える力になります。人が変わろうと思えばきっと。」アイネクライネナハトムジーク もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
出会いが人を変える力になります。人が変わろうと思えばきっと。
原作は読んでいません。
というか原作があったことも知りませんでした。
タイトルが有名な曲名というくらいの知識(あまり役にたたない)で鑑賞。
人と人との緻密な人間模様を描いた素敵なドラマでした。
グイグイと引っ張る展開ではないのですが、見ていく内に引き込まれました。
ポスターのデザインからして、三浦春馬と多部未華子が主役なのかと思っていた
のですが、どうもそんな単純ではないらしいと。
・やたらハイテンションの友人
・その奥さんと娘
・チャンピオンを目指すボクサー
・哀愁漂う会社のセンパイ
・と、その娘
・イジメにあう耳の不自由な少年
・etc
沢山の登場人物がストーリーに絡む気配に、そうか群像劇なのかと。
どんな展開をみせてくれるのかと思っているうちに、
初防衛戦に負けてしまうポクサー君の話があって、
そして話は10年後。あらら。
小さかった娘たちも高校生。この子たちもまた話の重要な登場人物に。
なんか登場人物が多すぎて、話をどう収束させるんだろう。
などと思って観ていたのですが、
ボクサー君のチャンピオンへの再挑戦。
それに絡んで再び動き出す人と人。
新しい繋がりができたのかなという思える場面もあり、
ほとんどの登場人物に、前向きの変化があったような気がします。
新しい出会いもあったのかな。
(耳の不自由な青年と哀愁中年の娘、とか)
作品として穏やかな着地点にたどり着いたのかなと感じました。
最後に
原田泰造さん。
なんて「哀愁漂う中年男」が似合うのでしょう。
「ミッドナイト・バス」以来気になってます。今回も素敵な哀愁っぷりでした。
映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
コメントありがとうございました✨
学生の頃から小説や文庫を読む習慣が無かった私には、映画の原作で興味あっても読みきれなかった小説・文庫数知れず💦申し訳ないとは思うんですが、歳を重ねて小説・文庫にシフト出来ると思いきや、中々ね〜w