「「シャンプー」」アイネクライネナハトムジーク washikaoさんの映画レビュー(感想・評価)
「シャンプー」
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3日間、連続して映画館に通って観た3編の映画作品。
この作品を最後に観て、やっと映画らしい映画をみれたような気がしました。
オール仙台ロケということで、地元民としては映像だけでも楽しかったです。ほとんど近所(嬉)
駐輪場のシーンも、高校生の頃よくやられたなぁ、これ(笑)と、とても懐かしい感じでした。
印象的なシーンは、「シャンプー」と書かれた紗季の手を見て、佐藤が何とも言えない表情で笑うところ。
この佐藤の「運命の人、見つけてしまったかも」感が凄く良かった(笑)
このシーン、男性視点ならでは。
女性の作り手さんには、なかなか思い付かない画かもしれません。
あとは、佐藤と紗季の10年間が描かれていなくて残念だなぁと初見では思いましたが、なんとなんと、後半にその長い歳月がお芝居(表情)と演出で見事に描かれており、出来事や台詞では表せない2人だけの時間を少しだけ覗き見して自分も共有したような、不思議な感覚が印象的でした。
この作品で今泉監督の作品がもっと観たくなりました。それくらい、本当に素敵な世界観でした。
この映画を観て「普通でつまらない」と言った人がいたけど、心の中で(悪い意味ではなく)この人はなんて恵まれた順風満帆な人生を送っているのだろうかと思った。
この「普通」が、なかなか手に入らない「幸せ」だと、私は思います。
伊坂作品は読んだことがなかったので、これを機に読了してみよう。
余談。
仙台駅前のペデストリアンデッキで、佐藤(三浦春馬)が街頭アンケートをしていたら、わたしは確実に立ち止まると思う。
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