ザ・プレイス 運命の交差点のレビュー・感想・評価
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最近はやりの変わった演出
話のやり取りだけで過ぎてゆく物語
最近はネットだけとか、電話だけとか、多い様な気がします
面白い設定で話が繋がっていくのですが、いかんせん起伏に欠ける
睡魔が・・・・
でも、もう一回見たいです
対価
THE PLACEというカフェのテーブルにいつも居て人の望みに対し助言をする男の話。
彼のもとを訪れた人々が出来事や経過を報告し、それに対して助言する形で展開して行くが、報告される内容に対する映像は一つも無く、報告者と男の会話劇というつくり。
ただ助言したことが都合良く繋がっただけでは説明がつかない、予言、予告があったり、その割に報告に驚いたり、後付けしたり言ってることが変わったり。
喪黒でもないし占い師でもないし、結局のところ彼は何者なのか良くわからないし虎穴に入らずんば的なことが言いたかっただけなのか…レベルが高過ぎた。
難しい。。見終わった後に考えるのがとても楽しかったです
難しくてなんととらえていいのかわからなかったのですが、飽きることなく最後まで楽しめました。
脚本の妙が光る、本当に興味深いお話。ワンシーンで展開していくのにだんだんと交錯する登場人物の関係がスリリングで、ぐいぐい引き込まれて、カメラワークと脚本の力が大きいと思いました。
内容は。。。わかりません。9人の悪の心と浄化をテーマにしつつ、結果も過程も根底も描かない、説明しないのでさっぱりわからない。でもそのわからないところがよかったです。
最近の何でもかんでも説明してしまうのはわかりやすいですが、自分で考える余白がなかったので、ああかもしれない、こうかもしれないと、見終わった後に考えるのがとても楽しかったです。
完全に策に溺れた作品
「おとなの事情」はあんなに面白かったのに・・・である。
「おとなの事情」で、ホームパーティーに招かれた夫婦たちの内情と過去と本音を、パーティーの席というワン・シチュエーションで切り取った巧みな会話劇を十分に楽しませてもらい、今回もかなり楽しみな作品だった。パオロ・ジェノベーゼ監督がもともと会話劇を得意とする人物なのか、あるいは「おとなの事情」の成功から会話劇を続投することにしたかは詳しくないが、今回の「ザ・プレイス」も、カフェの一角に座る謎の男と、彼のもとを訪ねてくる者たちとの会話だけで物語を成立させていこうという仕組み。その挑戦と試みは面白いと思うものの、ただこの作品に関して言えば、完全に「策に溺れた」感が否めない。
とりあえず、次々に表れる登場人物の背景と交わした取り決めを頭の中で整理するだけでもまず一苦労。まさかノートにメモを取りながら観るわけにもいきませんしねぇ。
また訪れた人間が謎の男に自分のことを話す、という設定上、どうしても台詞が説明調に陥りがちで、シーンとしても単調になりがち。奇しくも、ワンシチュエーションの会話劇という点で共通項のある「ギルティ」を同じ日に観たのだけれど、正直なところ雲泥の差。片や「会話だけでここまでサスペンスフルになるのか!」という驚きと、片や「会話だけだとここまで単調になるのか・・・」という驚きの両極端でした。
そして自らの欲望のために、殺人・強盗・テロと言った課題をこなさなければならない、というところのサスペンスと痛烈な風刺が、最後まで効いてこなかったのが大きかったのではないかと思う。そうまでして叶えたい願いか?自分の欲望のために他人の命を奪えるのか?そういった問いかけにまで映画が到達しないまま、それぞれ勝手に自己完結して終わったような印象だった。
いやはや今回は、完全に策に溺れてしまったと思います。
様々な想い
その場所は、人々の願いや、祈り、悩み、葛藤など様々な想いが語られるところだ。
多くの人が、多かれ少なかれ共感するところがあるのではないだろうか。
お金の問題から、親子の問題、神に関わる問題、ちょっとした恋愛感情や、到底治ると思えない病気、眼が見えるようになりたいといった奇跡しか考えられないものもある。
ただ、語られるものは、それぞれにとって切実で、願いを叶えるために、「その場所」の片隅に座る男から課される課題は、相当困難なものばかりだ。
その課題とどう向き合うのか。
男が序盤に話す言葉にヒントがあるように思う。
「人には信じるより強い力がある」
中には、奇跡的に願いが叶うものもいる。
集う人の中で課題が交錯してしまうものもいる。
しかし、課題と向き合う中で、悩みを受け入れ、別の道を見出すものや、自分の求めているものを再考して、再び立ち上がるものもいる。
運命とは何か。
ちょっとした事で変化することもあれば、地道な積み重ねが必要なものもあるだろう。
神を感じたいという修道女がいた。
「それぞれに神は一人だ」と男は言う。
そして、その課題は、人間にとって当たり前のようだが、実は一番奇跡的なことだ。
それに気付くか否かが問われているのか。
僕たちは、目の前の悩みや願いに気をとられ過ぎて、案外、重要なことに気が付いていないのかもしれない。
仮に盲目でも、自分の生きて行く道を照らすものが他にあるかもしれない。
自分の願いを叶えるために、多くの人を不幸にするのであれば、それを思い止まろうとする、自分の中にある、ごく当たり前の善良な気持ちに気が付くこともあるだろう。
男もちょっとした想いを叶えるようにしてエンディングを迎えるが、彼が求めていたものも実は、自分のささやかな願いを話す相手や、その人を守りたいという自らの気持ちだったのかもしれない。
心地よい余韻の残る作品だと思う。
???
状況が分からぬまま、物語が進行する。様々なシチュエーションがあるが、すべて登場人物の語りにより展開する。会話のみなので想像が掻き立てられ、そして訳が分からないまま観終わってしまった。解釈が無限にある作品。トークショーでは、「なるほど!」と膝を打つ解釈がたくさん聞けて、更に本作を楽しめるものとなった。
誰がための運命…。
またまた、訳わかんない映画に出会ってしまった…。
解釈はその人に委ねられている系。
監督の意図することを、ああだこうだと考えながら鑑賞する映画。
結局答えの出ない終わり方をするので、もどかしい気持ちでいっぱいになるけれど…。
これはテーマが『欲望』と、ちゃんとあったから、比較的分かりやすかったかも…。
9人も男女が、自分の欲望を叶えるために、1人の男に助けを求める話。
もっとミステリアスで、ファンタジックなのかと思ったら、意外と心理的要素の強いスピリチュアル系の映画。
途中キリスト教も入ってくるから、そういうのに詳しい人はハマるかもしれない。
ただ、私はあまりハマらなかったかな?
この手の映画は、最後に伏線が繋がってハッとさせられる展開が多いから、そういうのを期待していたのだけど…。
欲望を満たす人もいれば、そのまま自然消滅する人もいるという、何ともモアモアしたものが残る映画でした。
私の個人的な意見としては、欲望を満たせられるかどうかは、個人の考え方や解釈、行動によるものだと思うので、あまり運命とか信じられなかった…。
謎の男に自分の願いを叶えて欲しいという、気持ちも分からなくはないけど。
願いを叶えるためなら、その代償はやっぱり大きいわけで…。
謎の男に色々意見するけども、結果的に自分で自分の運命を決めているようにしか思えなかった…。
私って夢のない人なのかしら?
トークイベントで解説していただいた、お二人の解釈がとても分かりやすくて面白かったのが救い。
そうか、あの謎の男の存在は、そんな意味が隠されていたのか。
そんな気持ちが胸を満たしてくれました。
なかなかマニアックな映画鑑賞。
こういう、不親切な映画があると、映画通は喜びそう。
大衆映画も、B級映画もどっちも良さがあるから、面白いよね。
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