劇場公開日 2018年9月21日

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「悪くはないが…」コーヒーが冷めないうちに ゴトーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悪くはないが…

2018年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

原作未読で行きました。構成が普段見ている映画となんとなく、わずかに毛色が違う感じだなあ~と思ったら、元々は舞台なのですね。それから小説にされたという事で納得です。映画としては、やや駆け足なんだろうな、と見ていて感じました。

映画のコピーが「4回は泣ける」とあるのは、見ている人を泣かせてやろう感が満々でいやらしいですね。へそ曲がりな私はそういう態度をされると「泣いてやるかよw」と感情を硬化させてしまうのです(笑)。とは言え確かにウルっと来させる破壊力は仕掛けられていました。劇場でそこいらじゅうからグスグス鼻すすっている音が聞こえていました。

◆話としては藤子F不二雄先生の「SF(SUKOSHI FUSHIGI)短編漫画」に近い。
◆登場人物各人のストーリーが3編、主人公(?)の時田一族(女性)の能力についてが1編の構成。SF物語が3編で黄昏流星群が1編という感じでしょうかw
◆中でも重松豊×薬師丸ひろ子の物語が素晴らしい。ここにこのベテラン役者さんを配役した事は大正解。良いお芝居すぎて、他のパートを食っちゃっていた印象(もちろん他のパートも良いのだけど)。
この前みた「検察の~」で見た重松豊と真逆すぎる演技で、氏の演技力の幅の広さと深さを再認識させられます。
◆時間を行き来する話なので、サイエンスフィクション(SF)の素養を持っていた方が飲み込みやすいと思う。

小さなお子さんだと理解がついて行けないかもしれませんが(おそらく中学生位であれば可かと)ご家族で安心して見れる映画だと思います。

ゴトー