映画刀剣乱舞のレビュー・感想・評価
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本当にこれでいいのか
演者そのものに問題がある訳ではないが、原作ゲーム内容と史実の歴史を守るところと無視するところがごちゃごちゃになりすぎている。
回復薬を飲んだ時の桜だったり、ゲーム作中のセリフを交えてる部分は好感持てるが、正直なぜそこを再現出来るのに夜戦の敵の大太刀がクソ強い(ゲームではかなり弱い)のに味方側の薬研がナーフされてる(夜戦でかなり強い五本指に入る短刀)のが謎だったり、歴史に干渉し過ぎない事設定がバチバチに絡んでしまってる。ゲーム内での不動行光は信長に対する感情で本能寺の変の画策を阻止しようとするくらい信長愛が深く葛藤するシーンがあるのにも関わらず、映画では信長死亡の史実をそのような感情出さずに守ろうとしていたのも引っ掛かりがある。
本来伝わっている本能寺の変で信長自害も本当の歴史ではなく安土城で自害したとされているのも、かなりチャレンジャーな歴史を取り上げてきたと思いきや『三日月宗近と鶯丸以外は全員本能寺の変で自害する歴史しか知らないし自分たちのトップはジジイなんで近いうちに生まれ変わって本丸の防御力落ちちゃって敵に攻め込まれやすいけどとりあえず秘密にするね』なのもなかなか酷い。
刀剣乱舞は色んな展開がされてて、tvアニメや劇場版アニメなどもかなり不評だがここまでとんでもない作品になるとは思わなかった。逆に面白いが腹が立つ。
正しい歴史とは受け取る側のリテラシーの問題♥
日本版スチームパンクは許せるが、相変わらずアクションがチープ過ぎる。CGを使わぬ長回しな殺陣を演出してもらいたい。
しかし、歴史を変えるなら『信長を誰が殺したか』なんて余り意味がない。
昔から戦争を事変としてとらえる傾向が日本にはあるが、日本人の解釈する『事変』はほとんどの場合、それは戦争のはじまり、つまり、侵略の始まりなのだ。『誰かを誰が殺した』は歴史ではないのだ。
トルストイの『戦争と平和』での欧州的な歴史感を僕は尊重したい。所詮、小さな島の中のどうでも良い戦なのだ。
日本の歴史感は未だに『いい国つくろう鎌倉幕府』なのだ。そして、大政奉還に坂本龍馬が大きく関与したと思っている。
つまり、歴史とは受け取る側のリテラシーの問題だと思う。
源義経がチンギス・ハーンであって、それが歴史であるなら、それはそれで仕方ない。しかし、それで歴史がどう変わると言うのだ。
歴史とは何か
歴史とは勝者の立場で後世に伝えられてきたものだとはわかっているが、織田信長を豊臣秀吉が殺し、安土城に火をつけたのも豊臣秀吉と言うのもありえるなと思った。期待せず観に行ったが、思いのほか良かった。刀を擬人化すると言う発想も悪くない。
不可解な点
今作のアプローチは面白い。刀が擬人化するの。
ただ不可解な点が多い。
・なぜ敵は歴史を変えるのか。現在ではダメなのか。
・敵は何がしたいのか
・主人の代替わりのは何なのか。
この辺をもっと理詰めをすると良いと思う。この手の映画の良いところは、好きなキャラを見つけて帰れる点。俺は緑のやつが好きやったな〜。その点で言えば、もっとキャラの差異化(アクションでの違い)など見せてくれたら、初見の我々も楽しめたと思う。
よかった
審神者歴3年のライトユーザーです。私は2.5次元は初めてでしたが全く抵抗なく楽しめました。
殺陣がどうのこうのとかは正直分かりません。素人目に見てとてもかっこよかったと思います。
序盤から不動くんの言動に信長公への気持ちを想像してうるっときてしまいました。
不動くんは三日月と違って本当の歴史は知らなかったんですかね、、だから編成から外されたのだとしたら納得。
守るべき正しい歴史は人の語る歴史。
今まで考えたこともなかったのでとても面白かったです。2時間あっという間でした。
後個人的に長谷部と日本号のやり取りが可愛くてほっこりしました。長谷部は怒ってるんですけどねw
日本映画史に残したい佳作
「みんな遠征に行っている」「編成はどうする?」「自分は近侍だ」等々、ゲームの要素をうまく使って物語に役立ててんのね。
俳優さんは2.5次元俳優とでも言うべき感じでちょっとホストっぽいんだよね。それで演技はそんなにうまくないの。
そんな俳優さん達でも面白い話になるように脚本は練られてた。歴史の謎解きもので「本当の歴史はこうだったんだ」ってのをやるのね。それを何故知ってるのかというと、歴史事件の場にいた刀だからっていうんだよね。
「すごく人気が出たゲームで映画を作るときどうやるのか?」っていうお題に対して答えを出した作品って気がすんのね。今後出るならフォーマットを作った作品になるし、今後出ないなら唯一無二の貴重な作品になる。
いずれにせよ日本映画史に残したい佳作だと思ったよ。
高評価をつける奴はサクラか無知無学
誰もが失敗すると知っていて何故か誰も止めないオタク向け作品の実写化。そのゴミ溜めにまた一作が投げ込まれた。
そも原作である刀剣乱舞と言うソーシャルゲームは、昨今流行りの『細かい説明の無い、なんかそれっぽいあやふやな設定』で構成された、雰囲気を楽しむゲームである。何が言いたいのかと言うと、ぶっちゃけて言ってシナリオの存在するジャンルへのメディアミックスが死ぬほど向かない作品であり、その上でシナリオをどうにかこじつけると言う事は足りない設定の補填をしなければならず、その為に致命的な矛盾点を孕まなければならない。時間遡行の方法、時間遡行先への干渉はどこまで許されるのか、時間遡行軍の扱い、本丸の場所、審神者の扱い。全てキャラクターを動か上で必要な設定であるのに原作では明示されていない。そして見事に本作では中途半端に描写され、説明が不足している為に「そういうものなのか」と取り合えず納得するしかないと言う、ある種の原作リスペクトを押し付けられる。はぁ。
そうまでして原作設定と言う最も破ってはいけないものを破っておいてシナリオの出来は見るに堪えない。キャラクター達は話が進む会話を一切せず、そのキャラクターがその状況でなら喋りそうな台詞を喋るだけで話が進まない。作中の状況は勝手に推移していき、どこにいるか判らない敵の見当をつけたり、休憩をとるために川を探したり、分散と合流の作戦の伝達も全部幕間に押し込んで描写をカット。説明も無い為、やっぱり察するしかない。そんな訳で察して、察して、そう言う物なんだと鵜呑みにしないととても見られたものではない。
それっぽい雰囲気のままに動くだけのキャラクター達への感情移入などできるはずも無く、唐突に用意されたピンチやどんでん返しに一喜一憂できるはずも無く「ああ、そう」としか思えない。
と言う訳で本当に見る価値のない作品だった。演技も今一、話もつまらない、背景描写が一切無いせいでキャラクターの性格を知るには原作を知っていないと置いてけぼりにされる……。
これ以上値札の付いたゴミが一作でも増えないことを切に願ってやまない。
以上、総評。
不動行光役のあれは何だ?あれで演技しているつもりなのだろうか。ギャンギャンわめいているだけじゃないか。
伝書鳩の下りは大爆笑だった。少しでも常識を知っていれば伝書鳩が人から人の所へ飛ぶわけがないと知っているであろうに。
へし切長谷部と言い、三日月宗近と言い、何故火縄銃を目の前にして棒立ちするのだろうか。あの時代の銃であれば射手に対して垂直に走れば確実に当たらないのに。
タイムスリップの方法には呆れに呆れた。何だあれは。脚本家も、演出も、監督でさえもタイムスリップ物の映像作品や本を見ないのか。
脚本家「実は信長は本能寺では死んでなく、安土城で秀吉に謀殺されたんだ!(ドヤァァァァ)」誰でも思いつけて、次の瞬間ナイワーって切り捨てられる筈の思い付きを自信満々でやるとは思わなかった。
監督「手段には干渉してしまっても結果が歴史通りならセーフ!」ねーよ
時間遡行軍(の一部)は洗脳された刀剣男子ってやってよかったの?ずっと仲間殺しをしていたってことだよね。と言うか出陣中のドロップの理由としては一番のタブーな表現だと思うんだけど。公式でやると言う事は原作公認だと思われてもいいってことだよね?
三日月宗近のキャラ付けはもうそれでいいからは単独行動させろよ。そっちの方が役に立つし味方が右往左往しなくて済む。あと殺陣の時にクルクル回るのを誰かやめさせろ。ピンチになって息が切れているのって絶対その無駄な動きのせいだから。
殺陣のシーンに入ると日本号が必ず、二体の縦振りを槍の柄で受けているんだけど3回目くらいから見飽きた。と言うかそんなことを本当にやったら叩き切られるわ。
お願いだから刀身と刀身をぶつけ合わせるのをやめさせろ。鍔迫り合いの鍔の字が読めないのか。太刀以上の刀身が速度の乗った状態で短刀や脇差に当たったら折れるわ。と言うか日本刀はかち合せる為の武器ではないと言う常識はどうすれば世間に普及できるのか。
審神者の世代交代ってなんだよ。アカウントの譲渡を認めんの?いくら何でも原作から飛躍しすぎだ。
とある本丸のひとつの終わり
ゲームプレイ側の感想です。
数多くある本丸のうちひとつの物語だと映画のはじめにも書いてありましたし、こういうことがあったんだよーみたいな感覚で見たらとても面白かったです。
二次元が現実となるとこうなるかーとアクションも歴史改変の難しさも成る程成る程といった感じです。
真面目に見たら色々思うところがあるだろうけど、二次元をここまで違和感なく映画化できたのならよいと思います。
バランス良くまとまっているがモヤモヤが残る
特撮好き殺陣好きのステ・ミュ・アニメ視聴済み審神者。
あらゆる面でバランス良く、まとまり良く、ライトに作られており、幅広い客層を取り込める内容と映像。「刀剣男士達を美しく撮る」姿勢を最後まで貫いてくれているのが伝わった。
しかし、公開前の脚本家の言「萌えはないが燃えはある」に期待していたのだが、「驚き」はあったものの「燃え」がなかった。
登場人物達の葛藤や苦悩、情熱、衝突といった要素が薄く、ストーリーはクライマックスがはっきりしない。
殺陣は、印象的なシーンは幾つかあったものの、全体としてどういう動きをしているのか見え辛い。また、ここが山場の殺陣シーン、という盛り上がりがないため、すっきりしなかった。
ラスト付近の展開と演出は、戸惑いと疑問と違和感を感じてしまい、鑑賞して沸き立ったというより、映画の世界から引き戻されてしまった。
キャラクター設定については、三日月が他の刀剣男士を信用も尊重もしていないように見えて、残念だが好感が持てなかった。信長への言葉遣いも、神なのに主でもない人間に三日月がへりくだるのは、新鮮ではあったが疑問を感じた。
他の刀剣男士では、例えば一度も「写し」というコンプレックスを見せず卑屈さがない山姥切、一度も「正三位」と言わずプライドを前に出さない日本号、一度も「大包平」と言わない鶯丸など、いずれもただただ格好良いキャラクターになっている。作品の焦点をブレさせない狙いはわかるが、せっかく登場を八振りに絞ったのに、七振りは原案のキモとなる部分が抜かれ、とっつきやすいが深みのない個性の描写に留められたのは残念だった。
全体として程々の匙加減で見事なまでに綺麗にまとまっている作品だったと思うが、熱い盛り上がりがなく、後にモヤモヤが色々と残った。とはいえ、俳優さん達が皆美しく刀剣男士を演じてくれたこと、それを美しく映像にしてくれたことには感謝を感じている。
刀剣乱舞ファンならば観ても良し
ゲーム、アニメ、舞台見てきました。
映画作品としてはイマイチだったかな…ドキドキや感動はしませんでした。
刀剣達それぞれの考え方の違いなどで、隊の和が乱れるシーンなどがありますが、もっとギスギスしてても良かったかも…。
舞台で本能寺の変の話は即出だったので、ストーリー考えるのも難しかったですかね…
俳優さん達の殺陣も、映像が寄り過ぎていて何をどうしているのか分かりませんでした。ただ、表情は良く見えます。るろうに剣心のような迫力ある戦闘シーンはあまり期待しない方が良いと思います。
また見るならばDVDですかね…
鶯丸の完成度が高かったり、やはり皆んな素敵だったので、総合して☆2.5です。
応援上映なら「かっけえ~~!」って叫んでる
一回目は、どうしてもどこかチープな老審神者のペンダントやゲームに登場しない回復アイテム、実装されていないキャラクターに面食らってしまって、細かい部分まで観られなかったのだけど(ゲーム未プレイ=審神者でない観客は逆に気にならない)表情や殺陣、仕草に注目して観てみると、完成度の高さに惚れ惚れします。スピード感ある殺陣、優雅に動く衣装やウィッグ。見せたかったものがドカンと伝わってくるアクションシーンでした。近年時代劇やチャンバラと呼ばれる物が減って、大河ドラマでも合戦シーンは少なくなっている気がします。私は幼少期から少年漫画系バトルものが好きでして、幼い頃に戻って「かっけえ~~!」と血が滾るようなワクワクする殺陣が見られてすごく楽しかった。殺陣や剣術、居合が好きな方や、昔から時代劇が好きな方だと細かい仕草の意味などもわかって、私のような知識のない者とはまた違った楽しみ方ができるように思います。そういう方のレビューもたくさん読みたいですね。
三日月宗近は、美しく妖艶な、織田信長にとってのファム・ファタール(オムですが、性別を超越した色気があったので敢えてこう表記します)、死へ誘う魔性だと思えたのですが、二度観ると、ファム・ファタールでありながら、信長をあるべき形で終わらせてくれた慈悲深い菩薩のようであったとも思えます。ラストで登場する幼い審神者を、老いていく刀剣の業界に現れた希望(ゲームやそこから派生したコンテンツをきっかけに刀剣そのものに興味を持った人々)の比喩では、と考察している人がいて、刀剣に限らずあらゆる伝統文化、伝統芸能、伝統工芸など、作り手が老いて枯れていくばかりだった物事の手を取り再び立ち上がらせようと奮闘する次世代の人々(継承者)になぞらえたその考察が私はとても好きです。
人に生み出され、人に愛され、人を愛し、その生と死さえ人に委ねないといけない、ひたすらに健気な「物」=「刀剣男士」が次世代の継承者たる私たち若い人間の比喩である幼い審神者を背負い、守り続けると宣言するシーンは、先人からのとても情に溢れ優しいメッセージだと感じました。
劇場に来ていた小さなお子さんが、面白かった!と笑っているのを見た時、三日月宗近の守りたかったものが、確かに守られているのだなと感じ、映画の続きを見ているような気持ちになりました。
仕事で仕方なく作られた作品
脚本家がコメントを出し、パンフにも書いてありますが、
お仕事でとりあえず作った作品です。
刀剣乱舞はよくわからず、舞台を見て、オリジナルで作ったそうです。
なので、めちゃくちゃです。
歴史改変を阻止する話のはずが、根拠無く歴史をねつ造しています。(根拠は刀剣の記憶という設定ですが、安土城が燃えたのは本能寺の変から年単位で過ぎた後で、それだけ経てば歴史を変えられます。)
また、原作に出てくるアイテムで代用できるシーンも、オリジナルアイテムを使用しています。
pixivによくある「引き継ぎ」と「本丸襲撃」があります。
長年勤めてきた審神者ですが、30振りも持っていません。
原作では、八億以上とも無限とも言われる数の敵に対する唯一の切り札が審神者ですが、
敵は本丸の場所がわかってもとどめはさしません。
紳士協定でもあるのかわかりません。作中では一切語られません。
小さな子供を見守って終わります。
よく考えれば、この後皆、笑いながら、敵に潰されて死ぬでしょう。
最後に幼女審神者が出てきますが、
脚本家がパンフで、
女がいないから出したかった。あの子が可愛いから使った。
凄く和むと思った。
と発言してますので、色々考察してる方はいますが、
深い意味など無く、文字通りのごり押しです。
原作の設定、歴史…その他諸々知らない方、わからない方、
イケメンが出てれば良い方は楽しめます。
刀剣乱舞の世界設定ごといじっているので、
原作が好きな人は見ない方が良いです。
面白かった!
個人的に評価としてパフォーマンス(ライブやファンサービス)が高いのがミュージカル、クオリティ(殺陣やストーリー)が高いのが舞台だと思ってるので、舞台の役者を起用してくれてありがとう!と思いました。個人的に、です。
ただ、終盤で気になる点が。
・無銘の正体が倶利伽羅江
・三日月が飛んだ場面のCGがショボい
無銘はゲーム内のドロップ(敵を倒すと刀剣男士を入手できる)を表現したかったとの事ですが、それだったら実装済の刀剣男士を出せば良かったんじゃないかと…。
原作ゲームにもいない新キャラが出てきた瞬間『おまえ誰ー?!』と混乱してしまいました。後に説明があったので納得はしましたがちょっとモヤモヤしました。
他のシーンは全然気にならなかったのに、上から飛び降りる三日月のワイヤーアクションは萎えました。
低予算だとしても本当にあそこだけはガッカリ。
あと一つ。
他の方のレビューを見て、織田の話なのに宗三左文字が出ていないのが…とありましたが、その理由としては
①舞台で宗三を演じた役者さんが撮影前に怪我をして出られなかった。
②宗三は織田信長にある意味執着があるので話に絡めるとややこしくなってしまう。
のどちらかで説明がつくと思います(あくまで憶測ですが)。
私は宗三推しですが、メインで出なくて正解だったなと感じました。
なので宗三が出ていない事を理由にこの作品に文句を言うのは違うと思います。
私はゲームやキャラにハマっていない役者推しですが、役者の演技が良かったのはもちろんストーリーも面白くまた観たいなと思える作品でした。実際2回目も観ましたが飽きる事無く、むしろ気付く点も多く楽しめました。
2次元実写化映画かと侮るなかれ
歴史をよく調べてる。いろんな史実を集めて「ならこんな歴史もあったのでは?」と思わせる映画。
小説ドラマアニメ映画と数え切れないほど題材にされた本能寺の変を扱った作品でこれほど新鮮味を味わった作品はないかもです。
あと演者さんがみんなカッコイイ。これが萌えるということか!
納得のいく実写映画
刀剣乱舞というコンテンツが大好きという若干の贔屓目があるかもしれませんが、それを差し引いても、納得のいくキャスティングやビジュアル、衣装、舞台の出来です。
脚本も王道の展開でありながらもクライマックスに向けての伏線が細かなところまで散りばめられており、二度三度と楽しめるストーリーだと感じました。
そして何より、信長や秀吉という歴史上の人物がこの物語の底をあげていて、彼らがいるからこそ刀剣男士が活きる。また、刀剣男士が活きているから歴史上の人物が光る。
この刀剣乱舞という題材だからこその世界がそこにはありました。
山本耕史さんの織田信長。正しく魔王の風格があり、素晴らしいキャスティングをして下さったことにただただ感謝しかありません。
日本の漫画やゲームの実写映画化には正直期待をしていなかったのですが、この映画刀剣乱舞はファンの方に満足して貰えるように、それ以外の人にも楽しんで貰えるようにという拘りと本気が感じられました。
継承した幼い審神者ちゃん。
彼女と歩むこれからの本丸を見てみたいですね。
実写化という概念ではなかった!!
映画冒頭から(特に長谷部が)もはや2205年から刀剣が本当に現代に顕現されたのかと思いました。
全員ビジュアル、声、仕草から立ち方までまるでゲームから飛び出したかの様でしたし、伏線回収も本当に見事!!
特に長谷部の方は本当に長谷部が顕現されたのかと目を見張るほど!!
正直今まで見てきた実写化は(口が悪いのですが)人気俳優、女優が大してアニメも見てないのが丸わかりな演技をしていたり、設定もこのアニメを原作にする必要ある?といったほど酷いものも多かったので正直期待していなかったのですが、これは価値観がひっくり返りました。
先程から書かせて頂いている長谷部役の役者さんは、ゲームを少しかじった程度では分からない長谷部の面倒くささや人間味、可愛らしさなど本当に深く掘り下げて下さっていました。
殺陣も圧し切るの名の如く上から下への刀の振りが見事!!
一つ一つの目の動き、所作、殺陣などから本当にこの「へし切長谷部」というキャラクラーを愛していただけたのが伝わってきて本当に嬉しかったです。
あれを見られただけで正直、見に行くのを辞めなくてよかったと思いました。
他の俳優さんも、キャラクターの個性が情報の少ない中でキチンと表現して頂けていて、流石だなぁと。
ただ、ここから少し批判的になってしまうのですが、最後に倶利伽羅江という新刀剣が出てきたのだけは少し引っ掛かりました。
役者さんの演技も1人ちょっと・・・という感じで、殺陣も仮面を被っていた時は良かったのに、外した途端残念な出来上がりに・・・
なにより、刀剣乱舞は別本丸として見ることが出来るのが大きなポイントのはずですが、それは刀剣の個体差、主、本丸のルールなどだけであって、新刀剣を出すと正直ゲームの根幹に関わってくるので...
なにより出すならあの殺陣のレベルについていける方が良かったです...
本当にかなり浮いていたのが本当に残念でした。
それなりに楽しめた。
ゲームはあまり知らないのですが、興味があって観に行きました。
思った以上にコスプレだなあ感は否めませんが、そこら辺クリアしてしまえば楽しめるのではないでしょうか。
三日月が中心に話が進みますがほかのメイン刀たちも見せ場が少しずつあって、私は満足でした。
でも、最初の方の刀剣男士しか知らないので、倶利伽羅江が出てきた時は素直に「え!?だ、誰!?」となってしまいました。
それがいいとか悪いとかじゃなくて、何の知識もなく観たらこんなに驚くのか、という。置いてけぼり感半端ない。
でも、まあまあ楽しかったので★3です。
ファンは世界観に浸って楽しめるのでは、と思います。
小林靖子を信じろ
当方原作知識皆無特撮オタクですが、「小林靖子の全力が見れる」「靖子にゃんを信じろ」とのレビューに惹かれて鑑賞してきました。
脚本は満点です。小林靖子マキシマムマイティアクションXって感じ。例によって例のごとく胃をキリキリさせる不穏展開たっぷりからのカタルシス。当方原作全然わからない上アマゾンズに毒されすぎて全員怪しく見えて不隠度がマシマシでした。怖い。
伏線だろうなこれってところはちゃんと伏線として回収してくれてたとも思います。
全体的にアクションもスピード感多めで決めるところはしっかり決めていたかなと思います。ただそれが後述の難点にもなってしまったかなと。
役者さんも相当に頑張っておられると思います。二次元キャラを実写でやるのは基本的にかなり批判的なのですが、相当頑張って違和感なく見せていました。
それでは難点というか難癖をいくつか。
第一に衣装面。仕方がないのかもしれませんがお金をかけて頑張ったコスプレ感が強かったなあと思います。染めた布を使っていますよ感が強い。あと髪の毛と眉の色は合わせてほしいなと思います。ウィッグ感が強すぎる。
第二に脚本もカメラワークもアクションもなんですが、特撮感が強すぎる気がします。全員揃い踏みで頭の中で思わずシンケンジャーOP流れるような特撮感は靖子にゃんの味!おいしい!ペロペロ!って感じでしたが逆に時代劇感がなさすぎた。どうしても侍戦隊シンケンジャー、特に一話の時代劇を強く意識したカット割りと比較してしまいますが三日月宗近の戦闘シーンとか一対多の戦闘ならしっかり時代劇式の画作りをしてほしかったなと思います。意欲的なカメラワークや画も多数ありましたがもうちょっと特撮味を薄くして作ってほしかったかな、と思います。これは個人の感覚ですが。
ありがとう!
実写化や舞台が苦手だけどとうらぶ好きだし推しも出るから見ようかなみたいな軽い気持ちだったのですが感動しました。
個人的に堀内正美さんがツボです…堀内審神者がいるからより映画刀剣乱舞の新鮮さ、切なさが引き立ってると思います
もっと別れを惜しんで欲しいと思ったのですがあのシンプルな別れが「物」と「人」らしいな、と思いこうゆう別れもいいなと思いました。
既に二回見ましたがもう一回見ようと思います。
出演者さん、関係者さん本当にありがとうございます!
面白かった!
観てきたばかりの感想です。
ゲームはやっていますが、舞台は存じ上げませんでした。
実写の映画はどうかなーと思っていましたが紅白のミュージカルの方の刀剣乱舞がとても素敵だったので暇を作って観ることにしました。
(今回の映画刀剣乱舞の俳優さんとミュージカル刀剣乱舞の俳優さんは違う方ということは調べて知りました)
原作のゲームのイメージをほとんど壊すこともなく、流石は小林靖子さんの脚本だと思います。安心感がすごい。
刀剣男士の役者さんもキャラクターのイメージそのままでとてもよかったですし、織田信長・豊臣秀吉の俳優さんは流石ですね!そのまま大河に出られそうだなと(笑)
客層は女性向けのゲームが原作なだけあって女性が多かったですが、意外にもご年配の男性も多かったです。
1/3位は男性でした。それにはちょっとびっくり。
あまり評判が良くなかった最後の幼女審神者ですが、可愛くて私は好きでした…。
わちゃわちゃしてる刀剣男士達も幼女も天使だった!尊い!!
可愛いが過ぎて、幸せな気持ちで劇場を後にできました。
女性向けコンテンツだけど、幅広い年齢層が楽しめる映画だと思います。おすすめです。
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