空母いぶきのレビュー・感想・評価
全141件中、101~120件目を表示
原作は全く知りません。この映画でなぜ泣ける? 「寸止め」の難しさ 無念の死
反戦映画というわけではありません。
何とももやもやしたのは、救助されたパイロットの無念の死。
私は多くの映画で不覚にも泣いてしまうのですが終始泣くことができなかった。
(感情移入できる登場人物がいなかったのでしょうね。)
この後のシーン(敵のパイロットに対する艦長の英語)で館内がすすり泣きで溢れました。何が悲しかった?
隣の席の若いお兄ちゃんが号泣する意味が理解不能でした。
(もしかしてお父さんを自衛隊の訓練で亡くした?それならわかります。)
私おかしいですか?
今は、どこの国も戦争なんて本来的には望んでいないはずです。
経済が破壊されることの恐ろしさ。
しかし、自国ファーストが台頭していくとどこかで間違いを犯すところが出る?
潜水艦がこぞって浮上、日本が常任理事国になれない悔しさを感じましたが日本には「軍隊」はありません。
あえて憲法9条は安易にいじってはいけない。
ましてや今の政権や、そこにすり寄る関西初の改憲勢力に国民が騙されないでほしい。
私はそのつもりではないが、多くの国民は本当にバカだ!
風の勢いで「EU離脱に賛成した英国国民」
気が付いた時にはもう遅い。
もしも間違って風の勢いで、改憲を問う国民投票になってしまったら
・・・軽はずみな気持ちで賛成などしないで頂きたい。
「超えてはいけない一線」を超えますよ。
私は決して「アカ」ではないです。
撃沈寸前でベイルアウトした作品
原作のファンですが大目に見ても納得いかない点がふたつ
1:機密保持をぶっ壊す艦長
2:結末の適当さ
1
秋津艦長、貴方は言ったはず。
「我々が誇るべきは、国民に誰ひとりとして戦争犠牲者を出していないことだ。」
ところがこれからガンガン戦闘がはじまるであろう艦に民間人(ネット記者)を尚も居座らせる。これは戦争犠牲者を出す気満々である。そして独断で報道を許可する自衛官とは・・・。
2
「大国の干渉」で戦闘が終わって結末を迎える。これは「東亜連邦」の存在を丸投げにしている。彼等の正体も明らかにならなければその罪が問われることもない。ここに設定の適当さを感じ、敵国を原作の通り中国にする、というのを避けるための「付け焼き刃な設定」という印象は全く拭えない。
事務的に(義務的に)映画化しました、というノリを感じ、大変残念であります。
ただ強いて言えば、唯一、予想外に良かったのは市原隼人が戦闘機乗りという役柄に大変はまっていて素晴らしかった。
彼だけで星ひとつ献上。それがなかったら完全に撃沈作品だった。迫水三佐は柿沼一尉だけでなく、この作品をもベイルアウトさせ、生命を救ったのだ。(俺の中で)
『空母いぶき』、感動した。 専守防衛ってこういうことか、、とヤキモ...
『空母いぶき』、感動した。
専守防衛ってこういうことか、、とヤキモキしながら。
「防衛出動」にあってなお「専守防衛」思考で、やられたからやり返すをしない、ということはこういう気持ちになるのか、と感じた。(専守防衛と防衛出動はwikiとかで調べてみて)
やり返せ的政治家発言に対する首相の台詞が、ひとつの肝かと思う。これはぜひご覧になってみて下さい。
1999年、北朝鮮の不審船(九州南西海域工作船)事件で、日本側が攻撃してきている船のスクリューを見事狙い撃ちして逃走を止めたことがあった。それを彷彿とさせるようなシーン、、、。専守防衛の戦略に基づく、日本人の見事な戦術実行能力、何よりも「覚悟」に感じ入った。
相手の命をも尊重し、自らの訓練の証である技術を生かした「専守防衛」、しかし、それで失う味方の命もある、、、。実に悔しい気持ちが炸裂した、、、。
話題になった”揶揄”も品良く嫌みはない。中井貴一氏の役どころと合わせて、映画らしい味付けとして楽しめた。(名前のある人が的確な書き込みをするとは限らないことが良くわかった。)
また、2名の取材者の存在も良かった。この2名を通したツールやインフラ等、時代を反映する展開、表現が、単なる戦争映画的、短絡的理解を阻む要素となっていた。そして失った命に落ち込む私の心を、世代が協力して、世界に役立とうとするはたらきで、暖かく救ってくれたし慰めてくれた。
政治的視点も非常に参考になった。尊い仕事だと思った。際立たせる悪役的役割を置いたところも、人間の性を表していた。勝ち過ぎてはいけない。相手との調和点を探る外交は、自分には(政治家は)できないと思った。(政治家の皆さん、がんばって下さい。)
そして、平和を取り戻すのだが
=========
”命は戻ってこない”
=========
『もっと自衛隊が、日頃の訓練を生かして、味方の命を守ることが出来得る 社会背景 にしていかなければ!』と感じた。
選挙に行ける情報の共有、憲法についての学びを深めること。ネットやマスコミのフィルターを通った安直で恣意的な情報に一喜一憂するのではない学び。
情報リテラシーを高めること&信じ合える仲間たちとの輪、人脈を得ることで、その情報の真偽、偏向度を検討できる仲間とつながってゆくことが重要と考えた。これなら「釣られ」にくい。
=ちょっと逸れます=======
旧陸軍中野学校では、「情報は3種類しかない」と教えたそうだ。
1.甲情報:自分自身が見聞きしたもの
2.乙情報:自分が信頼できる人が見聞きしたもの
🌟 記名記事も減りましたね、、、。
3.丙情報:それ以外の情報
ほとんどの情報がこれに当たるでしょう。
ネットや新聞、テレビ等、丙情報に右往左往させられていないか?もちろん丙情報でも、時系列に並べ替えて診たり、数を集めて全体をみたりすれば、有益な推測にもなり得るが、感情を揺さぶられて、いわゆる「釣られ」た多重発信をしてしまっていないか等、考えて行きたい。
=戻ります=======
何もしていないのに、勝手に攻めてきた国がある。そいういうスタートだが、正義のヒーローや怪獣映画、白黒発想に慣れてしまった昭和世代の私には、単にやっつけろ!というマインドではない現代社会の現実を感じる、非常に考えさせられる内容だった。
鍵を締めなければ泥棒に入られない時代ではない。グローバル経済の中、ITでつながった世界での経済差はまずまず広がっている。やってみろ!と威張る必要もないが、なめられないだけの備え、装備だけでなく、礎となる憲法とそれに沿って働ける人々の選択が、戦後74年続けた平和を、100年の平和に向ける第一歩かも知れない。
追伸:自衛官が繰り返す発言も、的を射ていて潔かったです。それ以上言いようがない、と私には感じられました。
また、この映画の中で、「忖度」についてもサラッと台詞があって、私には、制作者側の誠実な意図、間違った忖度の使われ方に対するアンチテーゼが感じられました。
更に、私見かつ気づいた範囲ですが「防衛出動」として二つのシーンを映画「空母いぶき」にみつけました。いつまでも砲撃をやめない占領者、15機の自衛隊戦闘機に対して、60機全てを出撃させようとする相手に対し、エキサイトして防ぎ切れなくなる前に、
(これ以上打てない様に) 砲台を狙い撃ちする
(追加で飛べない様に) 甲板を狙い撃ちして破壊する
これなら、単にやられる前にやれ!的な感情だけでなく、相手の被害(特に命)を最小限に抑える。の可能性が高まる。しかし、それは神業に近い。自衛隊以外で出来る国があるのだろうか。
船を沈めたら数百人の命が。砲台や甲板のピンポイント破壊が出来れば数名か。という現実。
1999年の不審船事件では、これが現実にあったと考えられないだろうか。あの時は相手の自爆、自死で決着してしまった様だが、スクリューだけを狙い撃ちした技量には感服する。
演出臭すぎて吐くかと
感動の伝播!
あぁ、日本はなんて寛容なんだ!
なるほどぉ!事件の勃発時期をクリスマスに変更したのは、このためだったのかぁ!
・・・となるわけねぇだろ。
感動が伝播して国連が動き出すまでの演出が臭すぎて吐きそうになった。
実現可能性を一瞬でも考えたらドン引きしてしまうわ。
自衛隊、かわいそう。
この映画でも単独じゃあ問題解決できないのね。
軍事に詳しくないので、この点なのかな?
普通に最後まで見られた。
レビューが、戦争反対だー!で埋まってたらどうしようかと思ったけど、そうではなくて安心した。
思いついた順に書いてくぞー。
戦争の問題提起の映画なのに、最後の結論が
国連(連合国である)の団結して、戦争反対の潜水艦派遣して、
世界平和を目指した。って、ガクっとなった。
絶対そうはならないから、絶望的なのに。
中井貴一、本田の父で、衛星携帯電話で連絡してなんらかの大活躍すると思ってたら、全然だった。
日本政府が、総理を始めみんな普通に優秀で、
本当にそうならいいなーと思う。
これは、シン・ゴジラでも思った。
最後、絶対違うだろーって所。
西島の部下の兵士が、助かったのに、敵兵に殺害された。
部下から銃を奪い、撃とうとしたのを止めた。
止めたら、その怒りを沈めるため、演技で
敵兵をかすめて撃つぐらいの事すべき!
それぐらいしないと、部下は収まらない。
命を落とした部下には、自分で顔でも拭いてあげて欲しかった。
しかし、なぜ日本だけ、世界に遠慮して、
相手を尊重して、手足縛って戦闘しなくてはならないのか?
戦争に負けたからって、本気で、もうそろそろ考えた方がいいよ。
世界は、世界基準の考え方、つまり性悪説にのっとって
行かないと。
国際法に則って、正しい軍事行動しないと、
自衛官だってたまったもんじゃないぞ。
映画でもあったけど、油断してると、
やられちゃうよ。国全体が、やられちゃったら、
どうするのか?
ホント政治家が優秀であって欲しいぞ!
何に忖度してるのかな?
原作は知りませんが、レビューを見ると原作をかなり逸脱していて、大変な悪評のようですね。確かに、突っ込みどころ満載の作品でした。
自衛隊をテーマに、有事の場合の現代日本を舞台に映像化するのは、いろんな意味で、忖度が必要で、難しいのかもしれませんね。特に最後の国連軍に、中国まで入って仲裁するのって、やっぱりありえないでしょ。(笑)
内閣の慌てようも何となく嘘臭く、茶番で、「シンゴジラ」のような緊迫感やリアル感は全く感じなかった。それに、敵国である東亜連邦の姿が見えなくて、捕虜になった1人というのも、これは経費削減なのか…。こうした戦闘映画は、敵と味方の双方からの思い入れがあるからこそ、観る側も感情移入ができるのではないかな。
おまけに、ミサイル発射場面も同じような映像ばかりで、潜水艦のCGも、先月「ハンターキラー」を観ただけに、お粗末さがクローズアップされました。
極めつけ、中井貴一のコンビニと本田翼の記者。シリアスなストーリーに、違和感さえ感じたこの場面。取り入れる必要性は感じなかった。
まぁ、日本の自衛隊が、憲法第9条に則り、有事の際にも、自衛の為に国民を最優先に守ることは、西島秀俊と佐々木蔵之介の絡みを通して、伝わってはきました。
良く出来た映画でした。
このレビュー欄が荒れて、評価が異常に低くなっていたので、自分の目で観てきました。結果、非常に良く出来た映画でした。
首相の持病を揶揄しているから怪しからんとか評価がありましたが、全然そんなことはなく、たった一度トイレのシーンがあっただけで、それよりも、逡巡しながら指示していく首相の苦悩が良く出来ていて感動しました。さすがは佐藤浩市です。日本の俳優陣の中でも突出した演技力だと思います。あとコンビニのシーンや中井貴一の居眠りシーンですが、これも市井の人々の何気ない日常の裏側で起きている戦闘から戦争へと向かうかもしれない緊迫した現場との対比として描かれているもので、作品の説明の中にもそれは書かれているのです。、原作と違うとか書いている人がいますが、漫画を実写化したら違って当たり前です。本田翼ちゃんがシリアスな役もこなせるようになってとってもはまり役でした。今後が楽しみな女優さんです。
原作知らないとしても酷い。
原作は見てないが、一緒に行った見てる人は憤慨してた。自分としても振興国の荒くれが突如樹立し、正規空母に新型のMIG35を60機搭載してるとか、ミサイル駆逐艦や潜水艦までもっててリアリティが一切感じられなかった。これだけで自衛隊より弱いと言う「設定」らしいが世界10指に入る海軍力だ。邦画なため低予算、戦うシーンはほぼ全てが自衛隊目線かつCGを使うシーンを極力さけるため会話シーンなどは戦闘しながらだが隊員の顔のUPです。ミサイル迎撃のシーンなど2〜3パターンしかないCGを何回も使いますため安さを露呈していた。唯一良かったのが政治の現場が少なからず描かれていた事だろう。平和を維持するために相手を追い込むな。ってのがよく伝わった。現場で自衛隊員が100名死のうが、戦闘が戦争に発展したら何倍も死ぬため抑えろってね。パールハーバーで3000名殺したが、戦争になって200万死んだからね。コレはもう誰も望みませんって事だ。だが、、先に撃つな相手に撃たせろってな無茶な事は主人公補正だから出来る話であってこの映画を見た自衛隊及び、目指す人は幻滅しているだろうな。
出来そこなったシン・ゴジラ
「シン・ゴジラがヒットしたぞ!これにヒューマンドラマを付け加えたらもっと売れるはずだ!」的な発想で作られた(かもしれない)映画
結果、出てきたのは出来損ないのシン・ゴジラ。ちゃんちゃん。
〇ストーリー
不法占拠された初島を奪還するために航空機搭載護衛艦(空母ではない)いぶきを中心とした機動隊が派遣される所から物語が始まり、「専守防衛」という枠組みの中でいかに戦うべきかの葛藤を交えつつ敵国と交戦し、最後は国連の仲裁でハッピーエンド。
うーん、正直見所なし!
テンポが悪い上に見せ場が全然なくて退屈。ミリタリー描写も、日常との対比も、官邸の奔走も、何もかも中途半端。戦場と日常の対比のために挿入されるコンビニのシーンは、入れ方が雑すぎて冗長。首脳のアレコレは明らかにシン・ゴジラを意識しているのだろうが、どうにも劣化コピー感が否めない。
ミリタリーの描写は酷いもので、ミリオタ発狂もやむなし。個人的には「アツい!」と思える展開ならリアリティがなくても構わないと思っているが、アツくもなければ面白くもない描写のうえリアリティまで失われているので、「は、はぁ」以上の感想が出てこない。
「専守防衛」という枠組みの中でいかに戦闘行為を行うか、という構想は良いものですが、とにかく雑すぎ。投げっぱなしで回収しない伏線も多く、登場人物のキャラ付けも適当。取ってつけたようなヒューマンドラマをちょろっと挿入して大団円!って、またまた御冗談を……
結局最後の停戦だって、国連というより大きな軍事力を前にして両者が引き下がっただけで、平和的解決では全然ないと思うんですけど。
(そうえいば、最後のシーン。現実を皮肉るのは映画の醍醐味だけど、これまた入れ方が稚拙でしらける)
〇配役・CG
演技は頑張っている。
棒読みの役者も居らず、全体に熱く演じていて好印象。ただそれを支えるCGはちょっと頼りない感が否めない。気になるほどではないんだけれど、魅力的かと言われると……
〇総評
航空機搭載護衛艦「いぶき」とテロップを出した直後に堂々のタイトル表示「空母いぶき」
いやどっちやねーん!
正直、魅力が何もなかった。ストーリーも演出もダメダメ。戦闘シーンは-99999999999点。救いは護衛艦と艦載機が恰好いいぐらいか。
あと自衛隊協力でないにしても、参考文献に小学館の「特撮でみる 自衛隊の最新装備(うろ覚え)」みたいな本が載っていたのはさすがに笑った。
失敗作
原作ファンからすると面白くなく、非常にイライラさせられる内容だった。
原作とは非なる映画と思って観た方がよい。
脚本、演出、配役すべてにおいてよろしくない。終始チグハグ感とモヤモヤ感で一杯の映画でした。
以下、主なイライラな点。
◾️コンビニ店員やネットニュース会社の記者たちの無駄なやりとりが長々と挿入されている。
戦場の緊張感と平和な日常の対比を描きたかったのだろうが大失敗。ただ間が抜けただけ。
◾️敵方の様子が分からない。敵が何者で何を考えているのか全く描かれていない。
◾️敵捕虜に味方パイロットが銃で撃たれたのに、皆なに立ち尽くしてるんだ。早く医務室連れてけよ。
◾️CGが安っぽい。夜間戦闘なので見づらいし展開がよくわからない。
◾️いぶきが最大の危機を迎えてどうなるのか!?って時に国連軍(米英仏中)の潜水艦が仲良くひょっこり現れて試合終了。結局国連頼み?
◾️内容全般的に左巻きのスポンサーたちの圧力が掛かったのだろうと推測される。
シンゴジラの庵野秀明さんが脚本・監督してれば良い作品になったであろう。残念。
国産だったらこんなもん?
かわぐちかいじは、沈黙の艦隊以来ですが…。たぶん原作とはだいぶ違うのでしょう。
自衛隊初の空母のありがたみ(?)は、あまり無いし、その強みも活かせないまま、映画は終わっちゃう。(むしろイージス艦の方が活躍してるし…)戦術モノだったら「バトルシップ」の方がザッツエンターテイメント!で、面白かった。
リアルさを追求するならもっと政治的なとこを見せないと。残念ながら、防衛出動を発令する総理の苦悩や政府の対応など、描写力でシン・ゴジラに負けている。後発なんだし、もっとリアルに描きこめばいいのに。
優れたバランス感覚と情報戦
原作3巻まで読んで観ました。
やはり敵が中国ではなく、
架空の国家に変更になってたのは、
違和感があり、
占領されてる描写がほとんどなく、
自衛隊はどこへ向かってるのか
何をしようしようとしてるのか
はわかりずらかったのが残念。
原作の自衛官どうしの熱いセリフの
やりとりはしびれました。
原作には登場しない
中井貴一や女性達の
登場が映画に深みを
与えてるといえなくもない。
ここまで経済的に結びついた
中国に配慮は必要だし、
領土問題もいい意味での
曖昧さが必要だ。
そんななか日本が得意とする、
漫画や映画、エンタメの
分野で情報戦を展開して、
相互理解を深めるという
ことでは意味のある
バランスとれたいい映画だったと
思う。
話題の佐藤浩一さんの
演技は私はありだと思います。
序盤優柔不断で情けなさも
感じる印象だったけど、
いきりたつ周囲を
いさめる場面を引き立たせる」
演出だったのかな。
酷評が多いみたいですが、
私は楽しめました。
原作がかわいそう
国防を考えるとき、自衛隊が如何に防衛出動をこなすか、制服組と現場隊員の葛藤をするどく描いたかわぐかいじ氏の名作が薄っぺらなストーリー構成と演出で台無し、CGのお金だけ無駄に使ったような作品に感じた。平和ボケの日本国民を象徴するかのコンビニの挿入話もピンぼけ。
圧倒的な戦力の差で戦うも自衛隊の優秀さを見せつける演出も嘘くさい。まあがっかりというほかない。
横浜の海保の武装工作船の展示を見たばかりだったのでリアルでした。
「空母いぶき」娯楽映画で難しい題材をよく取り上げたと思います。
GWに横浜の海保の武装工作船の展示を見たばかりだったのでリアルでした。できるなら、最初のシーン、海保の巡視船の無力さもしっかり見せて欲しかった。海保はそんな状況で第一線で対峙してくれているんですよね。
戦闘シーンでは、ご都合主義という話もありますが、海自のイージス艦は実際にあのくらいの迎撃能力はあるんだろうなと思い、頼もしかったです。
演出では、西島さん演ずる艦長の薄ら笑いが気になってしょうがなかった。オモチャ発言などもあり、全面戦争を引き起こすサイコな艦長の伏線かと思ってました。(^^;
艦長と副長の主義の違いの反目も長すぎ、そんな悠長な事を言っている場合ではなく、階級組織でありえないのでは。
サンタの靴を作るコンビニ店長のシーンも冗長。中井貴一さんがこんなに頻繁に出てくるのは、もっと何かの伏線かと、もと海保の艦長とか。(^^;
色々ツッコミどころはあり、病気の揶揄で物議をかもした変な俳優も出てましたが、考えるキッカケを与えてくれる、見る価値のある映画でした。
ここまで酷いとは・・
ここまで酷いとはおもわなかった。
人物、組織、装備、演出のあらゆる面であまりにお粗末でひどすぎて、開始30分ほどでマジで帰ろうかと思いましたが、一応最後まで見ることにしました。
色々なことがよくわかっている人は、そのあまりのひどさに、鑑賞に耐えられないと思います。
防衛出動の国会承認を事後にするのは自衛隊法で認められていることなのでまあいいとしても、ネット経由で映像がリークして国民が騒ぎ出すまで政府が何の公示もせずに黙っているという演出からして正気の沙汰ではありません。
垂水総理も、原作では決断すべき時に決断できるしっかりした総理として描かれていましたが、佐藤浩市演じる総理は周りから言われたい放題で、記者会見でも逃げるように去っていくただのヘタレ・・(←さすがに悪意を感じた)
空自の偵察機はRF4Eではなく普通のF4ファントムだし、「この距離で探知ということはステルス機だ!」とか言いながら敵戦闘機はステルスではないMig35だし、ステルスのはずのF35Bが早々に探知されて先に敵からミサイル撃たれてるし、F35Bを運用するアドバンテージなど一切描かれておらず、はじめっからドッグファイトという荒唐無稽な展開に。
こんごう型護衛艦のOTOメララ127mm速射砲/54 Compactで「艦長、長距離誘導砲弾撃ちましょう!」とか言い出すし、いぶき格納庫内の床に固定用のワイヤー引っ掛ける穴が一個も空いてないし、CIC内のコンソール画面はまるでゲームの出撃準備画面のようにファンタジー感丸出しだし、海自なのに旭日旗ではなくとってつけたような日本国旗のワッペンをつけてるし、・・etc,etc とにかく色々ひどいひどすぎる。
素人がよく調べもせず、原作漫画のセリフをうのみにし、イメージだけで作った映画としか言いようがなく、国防を描く映画としてあらゆる部分で粗が目立ち、イライラしました。
参考文献が「小学館 特撮とイラストで図解する 自衛隊の最新装備」だからしょうがないか・・←マジで
まあ、でも一番ひどかったのは、一方的に日本の領土が侵略され、海上保安官が人質にされ、攻撃によって自衛官を何人も殺害されているにも関わらず、映画の最後に、「どんな事情であれ相手を責めるのはやめよう!」「どんなに辛くても耐えることが平和につながるから大事!」みたいな締めくくり方をしてたところ。
馬鹿なのか????
原作では日本政府、自衛官、国民、占領下の島民、中国政府、人民解放軍...
原作では日本政府、自衛官、国民、占領下の島民、中国政府、人民解放軍、国際社会
といった点がそれぞれ深掘りされて、結び合って線になるのが魅力的なのですが
この映画では日本政府、いぶき乗員、国民が点のままで独立して話が進行
国民に関してはツイッターの投稿という形でしか出番がありません
戦闘だ戦争だ防衛出動だ自衛行為だのの葛藤が延々と続きますが、その手の話は自衛隊作品では使い古されすぎてウンザリする上に別に答えは出ないので今更やる必要があったのかどうか
見所は事実上戦闘シーンのみ
肝心の戦闘シーンも下手くそな役者の楽屋のノリなので、これが本当に自衛隊内情なのかと思うと海自の評価が下がり兼ねません
意外とリアル
原作未読。観光で、潜水艦内部や第二次大戦の艦隊の資料館を見学したことがあるなあ、程度の予備知識。
設定等は架空であるが。もしリアルでこんな事態に陥ったら、やっぱりこんな感じなのでは?と思った。
自衛官達の葛藤とか、政府の対応のもどかしい感じとか、結局自力だけでは解決できない残念な感じとか。ひとり勝ちできない外交とか。苦笑するしかないけど、そんなものかなと。
ひとりひとりが懸命に自分の仕事をしてなんとか決着する、というストーリーには好感が持てた。
戦闘シーンの緊張感は、私には充分すぎで。コンビニシーンのコメディリリーフっぽい感じでひと息つけて、助かった。
てめぇの頭はハッピーセットかよ(引用)
よそ様の名言だけどタイトルに引用させてもらう。
制作陣は脳ミソお花畑かよ。
日本に空母艦隊まで運用させといて、「国連軍が助けに来てくれるからなんとかなる」なんて思わせるようなもの作ってんじゃねーよ。
どれだけ平和ボケしたらこうなるんだ。
憲法9条という縛りの中で「自分たちで何とかするため」に空母を使わなきゃいけないんだろ?もうちょっとこう・・・あるだろう!
なに助けてもらって大団円に向かおうしてんの?自分たちだけでなんとかしろよ。
空母を保有してなお、イスラム国みたいな新興国相手に主権も独力で守れない架空戦記の日本なんて誰が望むんだよ。
あと潜水艦にいたっては、大昔のアニメ「紺碧の艦隊」のCGでも観てるのかと思ったぞ。
すげー安っぽいな。学生をやとって描かせた方が良かったんじゃないか?
あれで金取るとか、詐欺も良いとこだ。
ツメが甘いよ、キノフィルムズさん
"専守防衛"の言葉すら知らない。そんな国民にこの映画はどう伝わるのだろう。
いま現実に起きている中国や韓国による東アジアの不安定要素を、本作は伝えようと必死だ。そのために本田 翼演じるニュース記者を取材乗船させている。そもそも、そういう人種は本作を見ることすらしないのに(もうちょっと若手イケメンのキャスティングしなきゃ!)。
原作は軍事題材を得意とする、かわぐちかいじの漫画で、かわぐち作品の中でもっともリアルでいまどきの描写がされている。本作品はさらに、"武力攻撃予測事態における先制的自衛権"という問題まで踏み込んでいる。
原作では、まず中国が尖閣諸島を占拠する。そして日本と中国が衝突するというヤバいストーリーである。
空母いぶきが戦うのは、ほんとうは中国である。ところが映画では"国籍不明の武装集団"と矛先を逸らしてしまった。
弱いよ、キノフィルムズさん!でも、超保守的な日本の映画界で生きていくには仕方がないよね。
アンジェリーナ・ジョリー監督の「不屈の男 アンブロークン」(2014)に対する公開反対運動による縮小公開。韓国映画史上No.1の「バトル・オーシャン 海上決戦」(2014)は、超・反日映画で、ついに日本公開されていない(パッケージ版あり)。
日本の映画業界は反日映画を拒否し、日本人が一方的に被害者になる第二次世界大戦映画ばかり作る。ドイツ映画とは雲泥の差である。多様性の意味で偏っているのは、それまた問題である。
ただ日本は日本の主権や領土を堂々と主張すべきである(韓国映画のように)。国内の映画で、中国に気を使わなければならないなら、原作の意義の50%を捨ててしまっていると思う。そこが残念だ。
一方で本作の見どころは、自衛隊装備兵器の実使用を描いているところ。
数字で防衛費を見ることはあっても、よほどのミリタリーマニアでない限り、海上自衛隊や航空自衛隊の装備なんて知るよしもない。
本作は架空の空母とはいえ、搭載戦闘機や護衛艦、潜水艦なども出てくる。リアルな戦闘が何かなんてツッコミはできないが、対空ミサイルがどのような挙動をするのかが見られるのは興味深い。
首相官邸や内閣、外務省のバタバタぶりはどうでもよい。このへんも矛先を丸めすぎている。これなら「シン・ゴジラ」(2016)のほうが娯楽的には面白い。
中井貴一のシーンは、平和ボケのコントラストのつもりだろうけれど、だったら12月公開にしてほしかった。ツメが甘い。
(2019/5/24/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
全141件中、101~120件目を表示