空母いぶきのレビュー・感想・評価
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ストーリーがダメなら兵器の運用くらいは
ストーリーは、まさにファンタジー。
であれば、せめて兵器の運用くらいは真面目に描いて欲しかった。
これでは現職自衛官が可哀想。
海保隊員救出、離島奪回、防衛に向かう空母が、戦闘機を前面に展開させないの?
航空優勢を保つために空自が出てこないわ、対潜水艦戦がいい加減だわ、将来の設定なのに空対空ミサイルは旧式だわ。
何がロックオン、だか…。
英仏がわざわざ原潜を沈めておく地域に、日本がそれをやってないとか。
お笑い運用は果たして何ヵ所あるか…。
まぁ、それを数えに行って笑う目的ならよいが。
面白かったです。
予算が3倍あったらなぁ
「もし仮に近隣国が、国際的にも日本領土となっている島を武力で侵略・占有したとき、政府と自衛隊はどうするべきなのか?」
という、シミュレーション的な映画でした。
専守防衛を徹し、憲法9条を守りながら、戦うという難題。
事態に対して、政治家や官僚は、何ができるか?
「戦闘と戦争の違い」の明確化。
スリリングで、緊張感があって、知的。
怪獣もロボ・レイバーもアイドルも出てこないけれども、巧みな伊藤和典脚本が味わえて、すごく面白かった。
妙な要素のつけたしに、省略で、原作の重厚さはなくなってしまったが、換骨奪胎してわかりやすくなっているともいえる。
手放しで褒めるかといえば、さにあらず。
CGがしょぼい!
明らかに、予算と制作期間が足りてない。
静かな波間から潜水艦が浮かぶところで、艦の周囲数メートルしか水が動かないあたりで、つらくてつらくて。
あと、閣僚会議が『シン・ゴジラ』の劣化版に見えちゃうのよね。
これは佐藤浩市たちが下手なんじゃなくて、会議室などの設備のチープさや場面転換の少なさが原因で、おそらくそれも予算の問題だよね、と推測してしまった。
また、(自分は違うけど)ミリオタ的にはきっと嘘ばっかり。
何しろ、空母にしては装甲が薄過ぎ。
下層の部屋にいる人間に、離れた護衛艦に魚雷が当たった衝撃が聞こえたり艦が揺れるってどうよ?
空自出身の艦長ってありえないだろ、も。
ほか、原作由来の部分もあるが、軍事的描写は全体的に雑。
このあたり現実にあるいろいろな船を調べるより、『2202』の艦隊運用で発揮された、思い込み重視の福井氏が関係した作品と思うと納得する。
それはそうと、公開前に「自衛隊賛美だ」と批判した左的な方々や、役者のインタビュー記事もまともに読まず「首相への揶揄だ」と騒いでた右な方々連中に言いたいことがあって。
「全ての指摘は、的外れ」
「観てからものを言えよ」
「エンタメだよ?観もしないで、自分の思想に合うかどうかで利用するの馬鹿じゃない?」
観て良かったと思う
この映画、観て良かったと思います。
『シンゴジラ』を観た時、自衛隊の方々の使命感がしっかり描かれていると思ったんです。
国防の為に、場合によっては命を懸ける覚悟の様な。
私がイメージする自衛隊の方々の姿が、そこにありました。
敵が怪獣でも、そういうのは描けるのだと思いました。
いや、むしろ怪獣だからこそなのか。
そして、この映画の場合は架空の国とは言え、敵は人間です。
いろいろと難しいんじゃないかと思い、観るのを迷いました。
でも、キノフィルムズさんの配給なら悪い映画ではないと考えて、鑑賞する事にしました。
結果、私は観て良かったと思います。
結論から言うと、私の自衛隊の方々に対する認識は、甘かったと気付かされました。
自衛の為とは言え戦力を持つと言う事は、状況によっては、人を殺す覚悟が必要になるのだと。
勿論、これは総理大臣を中心とした政治家たちにも、のしかかってくるのだろうけど。
人を殺す覚悟と言うのは、重いです。
考え方によっては、死ぬ覚悟より重いかもしれません。
この映画は、その辺りを上手く描けていたんじゃないかと思うんです。
国防と言う責務を背負う事は、とてもとても重いです。
私には、自衛隊の方々に感謝する事ぐらいしかできません。
良かったけどなあ
佐藤浩市以前の問題
かわぐちかいじは「沈黙」以来のファンです。単なる戦争ものに留まらず、日本の立場を考え抜いたストーリーと登場人物はいつも唸らされます。
そうした原作の深さが、申し訳ないですけど、ほとんど感じられませんでした。佐藤浩市の発言で話題になりましたが、それ以前の問題です。
おそらく映画化にあたって中国をどう扱うかが最大の問題になったと思います。そして、ここを改変したことがすべての問題の元凶だと思われます。
まずタイトル。そもそもの前提を改変するなら、そのまま空母いぶきではまずいでしょう。サブタイトルをつけるなりして、原作から離れた設定であることを言わなきゃ、観客は原作を期待してきます。
前半に音楽をつけなかったことに意味はあるのでしょうか。音楽がないので、場面場面をどう見ていいのか迷いました。現場の緊迫感とコンビニの日常感が混ざり、逆に緊迫しているはずの場面が、間が抜けて見えています。リアリティーを追及という名の失敗した演出だと思います。
それから初島に向かい、拘束された自衛官の救助という当初の目的が途中からほとんど語られません。撃たれても撃ち返すか迷うという判断が最大のテーマですが、そればかりに終始して、例えば初島まで何キロとか、リミットまで何時間とか、見る導線を作って、そもそもの前提である救助に急ぐ中での判断を見せないとストーリーになりません。
それから敵や初島の状況に全く触れないのはなぜでしょうか?
マスコミやコンビニの場面を入れるくらいなら、そうしたかわぐちかいじの真骨頂である、相手との心理戦をきちんと描いてほしかった。
相手も空母いぶきに脅威を感じており、そうした軍拡競争と心理的恐怖が戦闘の原因であるという心理が全く見られません。
記者が垂れ流した動画で世界が動かされたみたいな安易なストーリーははっきり言って辟易としました。ひどいリスク管理だし、そこを狙うのが空母いぶきの艦長の役割でしょうか。
佐藤浩市の下し気味演出も上手くいっていませんね。気弱な首相が成長する演出にしたかったのかもしれませんが、最初は緊張感がなく、彼の背景が分からないだけにただ眠いだけにしか見えません。
そうした提案を役者にさせたのも貧弱なストーリーと演出が危機感を役者に与えたからではないでしょうか。
文句はまだまだあります。
アメリカがアジアにおける軍事プレゼンスを下げようとする一方、中国の驚異が強まっている現在、そうした中で日本にも空母いずもが就航するこのタイミングで、この漫画を映画化する意味合いは極めて大きい。素晴らしい目の付け所だと思います。
だったら、フィクションだとうたって、原作通り作ればよかったんですよ。どうせどこかの誰かが弱腰になって、圧力に屈したんでしょう。そんな作品、面白いわけがない。
自分は原作を改変することに抵抗はありません。ただ結論やメッセージが違うなら、別物として作ればいいと思います。
今のままなら、かわぐちかいじ、空母いぶきをエサにした駄作だとしか言えないでしょう。
チープすぎる
原作無視もいいところですね。
中国軍という設定が東亜連邦って新興国に変わって中国が日本の領土を侵害して始まる大国対日本の構図もこれじゃ台無しじゃないですか。
いまの世界情勢を鑑みて描かれてる世界観とか緊張感がここで先ず削がれてしまってます。
映画としてみても脚本そしてテンポがチープすぎますね。
これじゃ俳優さんたちがかわいそうです。
佐藤浩市さんの演技も原作の厳しい状況に決断をしていく感じが出ていない。真逆のキャラクターとしか思えなかった。
とても残念。
佐藤浩市さんが何と言おうとここは演出としてキッチリとこういう意図があって脚本が作られてるんだと強く出てほしいと今作では思いましたね。
映像的にみてもチープなCGでしたしこれじゃダメでしょって突っ込みたくもなります。
もう一度原作を読み返して作り直して欲しいと思ってしまう様な内容でした。
俳優や原作からは期待してはいけない。
ここまで曲げては観る価値はない
消化不良
コミックの内容からどんな映画にするのだろうかと思っていたが敵対する勢力の顔が殆ど出てこない不思議な映画でした。時間の制約が有るのは分かるけど戦争の起こる経緯や感情の描きかたが浅いように思います。人間対人間の闘いが戦争なのだから侵略者の側も少しは描いて欲しかった
まあ評価出来ます
原作は読んでませんが、映画自体は脚本もそう悪くないと思います。
原作を読んでる方の酷評が凄いので、面白くないのか?と思ったけど、そんなことは無かったですよ。
ここ数年日本のSFXも進歩してきたようで、昔のビデオゲームみたいなCGからは格段に良くなったと思う。自衛艦の水上走行シーンとか艦首のアップシーンとか、迎撃ミサイル発射のシーン、戦闘機の空中戦闘の場面、潜水艦の場面など。アメリカのILM社から見たらまだまだですが・・・。相手のミサイルを全弾命中とか話がうますぎるのも有るけど(笑)やったあという達成感は伝わってきますね、音響も昔の安っぽい破裂音からは進歩してる。
ただ敵の死者の数を心配ばかりするアホな副長!こんな奴は真っ先に撃たれて死ねばいいと思った。こちらが譲れば相手も譲るかもというのは日本人だけの発想であり、中国人は一切譲らないから 譲る=弱さとみる中国人には通用しない。しかしなんで中国とはっきり表現しないで"東亜連邦"などとごまかすのか?
仮に中国から抗議受けたって その中国自身毎年毎年 日本を名指しした反日映画を大量に作っているのだから逆に抗議すればいい話で
一番おかしいと思ったのは先にレビューでも指摘のあった護衛艦に旭日旗が見当たら無いこと どんな戦争映画でも護衛艦でもっともアピールすべき旭日旗を写さないというのは中国に遠慮したのか韓国に遠慮したのか情けないと思う。実に嘆かわしい事。
そのラストに登場する国連軍の潜水艦にはなんと中国の国旗が・・・・ここまでやると映画制作費には中国からの資本もあったのかという疑問も出てきますね、自衛隊からの協力は無かったそうですが旭日旗を映さないなら協力は出来ないという内情もあったのかと思う。
来たる2021年には日中戦争が起こる訳だから、むしろ中国軍の残虐さを徹底的に描いた方が自衛隊に対する支持率が高まる。現実に平成25年に"石垣島、宮古島上陸訓練"を行ってる人民解放軍、同じ年、習近平独裁者は全軍に対して日本との戦争に備えよ!と檄を飛ばしています。平成27年には戦略爆撃機6機を紀井半島沖まで侵入させておりいずれ東京空襲を実施するつもりだ、いま中国国内ではいかにして日本人を殲滅させることができるか、軍人レベル学者レベル一般レベルで議論が活発だ。
いぶきの副長の考える相手をおもんばかって、軽微な被害にしてやろうなんてこれっぽっちも思ってない。
また観たい
原作のファンで、心待ちにしてした公開日に観に行きました。
国際的なテーマを扱っている為、映画化するあたり難しい問題が多々あったかと思います。
それでも映画化を実現してくださった製作陣やスポンサーの方々、迫真の演技を見せてくれたキャストの方々に敬意を表します。
映画の感想としては残念ながら、演出の甘さを感じました。冒頭の、日本の領土が不法に占拠されたという事件だけでも、もっとキチッと演出して欲しかった。ここが致命的に甘く、何に対して戦っているのかという部分がボヤけており、物語全体の緊張感が欠けてしまっている気がしました。
ネタバレですが、いぶき甲板上の捕虜とのシーンは、若干無理があった気がします。。捕虜を誰も取り押さえないし、負傷者の救護はきちんと為されていたのか、この隊員の動きの悪さはなんだと、正直苛ついてしまいました。
色々書きましたが、決して面白く無い映画ではありません。役者さんの演技も素晴らしく、戦闘シーンも迫力があり、あっという間の2時間強でした。国防について、平和とは何か、考えるきっかけになります。
映画を通じて伝えたい何かは、色濃く出ていたと思います。原作のファンであるがゆえの、個人的な期待とのギャップはありましたので、原作とは違うストーリーであることを前提に観ると、良かったのかもしれません。また改めて観てみたいです。
原作を読まれていない方が、この映画を観て原作に触れるきっかけになってくれたら嬉しいです。本当に面白い作品なので!!
空母いぶき
少し前からやっているハンターキラーと比べると物足りなさを感じてしまった。メインは空母ということで海自と空自の現場を再現してなら特殊効果は素晴らしかった。しかし、初島に敵が上陸し占領されて海保が捕虜になってしまったというならば陸自の第1空挺団がパラシュート降下で夜な夜な侵入して敵の占領したアジトを破壊工作して海保を救出し奪還するようなシーンも欲しかったです。敵の捕虜に簡単に撃たれてしまうシーンは頂けない。そこは自衛隊の格闘シーンアクションなどの見せ場が欲しかった。これではまだまだ洋画に勝てません。
自衛隊の、素晴らしい映画がどんどん出て来ることを願っています。
回避する強さ
原作未読
島嶼国家カレドルフが周辺国と結束して設立した東亜連邦という国家共同体が、海上保安官を拿捕した上に波留間群島の初島なる島を占拠。
海上警備行動で派遣された戦略的空母いぶきを含む第5護衛艦隊と武力衝突する話。
専守防衛、戦闘と戦争の区別等、有事に於ける葛藤と判断が如何にも原在の日本らしく設定・展開しリアリティがある様に感じるし緊迫感があって面白い。
戦闘シーンも迫力はあるのに淡々としているハイテク感とかなかなか見ごたえあって良かったんだけど…。
前線や政府の緊迫感との対比や身勝手さの表現というのはわかるけれど、吞気なコンビニの描写を頻繁に入れられるのはジャマくさいし、内戦や紛争という意味では現在も世界中で戦争が続いている訳でエピローグの記者絡みの件は白々しいし。
エピローグはほぼいらなかったかな。
おまけで1.5レベル
全体的にまあまあ楽しめるのでは
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