空母いぶきのレビュー・感想・評価
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感想二極化、ファンの溝が深まる作品
■総評
ファンの溝を深める作品。とても評価できない。
私も、今後かわぐちかいじ作品を買うことはないだろう。
■内容の捉え方と評価の別れ
原作も知らず、公開前の騒動も知らず、ただただ平和ボケしてる人なら「深い!(戦争と平和について)とても考えさせられた!」となり、☆5に近い評価となる。
少しでも現実的にモノを考えてしまう人なら「不快!(日本映画界の問題点について)とても考えさせられた!」となり、☆0に近い評価となる。
私は後者だ。あらゆることが気になり、とても楽しめなかった。
■ファンの溝は深まるばかり
映画ドットコムは、アマゾンやYahoo!映画のようにレビューの統計結果をグラフ化していないが、Yahoo!映画と平均点がだいたい同じであることから、Yahoo!映画の評価分布グラフを引用する。
見てきた人の評価は概ねこのように分布していた。(Yahoo!映画の現時点評価分布)
☆5 ■■ 約20%
☆4 ■■ 約20%
☆3 ■ 約12%
☆2 ■ 約 8%
☆1 ■■■■約40%
つまり「低評価」を☆2以下とすると実に約50%、☆3以下とすると実に約60%の人間がこれに属する。
考えてみて欲しい。映画館に足を運んだ者のうち、50~60%の人の期待を裏切り、楽しませられなかったのだ。60万人動員したなら、30万~36万人を落胆または憤慨させたのだ。
凄まじい映画である。
レビューも他の映画に比べ、荒れに荒れている。
下記に高評価と低評価の特徴をまとめた。
■高評価のレビュアーの特徴
・なんか話題作が上映前に炎上してたので、気になって観てきた
・大勢の人を動員した映画だ。みんな楽しんでみてるのに酷評は虚しい(謎の勝利宣言と、酷評=工作認定というレッテル貼り、同調圧力)
・低評価レビューを読んだ上で観ている。そんなにひどいか?持ち込まれた悪意など、そんなに気にならない。気にしすぎじゃないか?(見ないフリ)
・原作は知らない。楽しめればいいじゃないか。何怒ってるの?原作厨乙。
・映画は役者の演技や音響も含めて楽しむ。かっこよければいいじゃないか。
・映画は非現実。原作にはない設定が出てきても受け入れるべきだ。原作に沿ってなくても、別作品として楽しめばいい。
・戦争と平和について考えさせられる作品は良いもの。友愛と平和万歳!
・酷く言われてるコンビニシーンや艦長の不敵な笑みなど、かばいたくなる。だってそれはそれで面白いじゃないか。
・本田翼かわいい。評価あげちゃう。
・昔からたくさんの映画を楽しんできた。レビュー経験も豊富なぼくからみたら、ご新規さんが軒並み低評価で叩いてるのは工作行為だろう。(レッテル貼り)
■低評価のレビュアーの特徴
・原作ファン。高い期待を寄せて観に行って、おぞましく裏切られたことへの怒りをぶちまける
・佐藤氏の映画公開前インタビューに違和感
・作品に主義思想を持ち込まれるコトへの違和感
・中国に配慮した設定変更への違和感
・軍艦に旭日旗を掲げられないことへの違和感
・隊員の肩章の旭日旗が日章旗にされていることへの違和感
・こんな非現実で戦争だ戦闘だ言われても、説得力を感じられない
・原作へのリスペクトがないことへの違和感
・変な敵国設定のせいで原作にあったリアリティが失われたことに違和感
・国連が動いて解決する終末に違和感
・護衛艦の指揮に関西弁が飛び続けることに違和感
・俳優の演技に違和感、評価下げちゃう
・結論、あまりにひどいため、今回初めてレビューに投稿する
・かわぐちかいじ氏への落胆
・これを楽しめる奴はどうかしてるんじゃないか?(問題提起)
■結論
あらゆる忖度や挿入された思想などを何も気にしない人にとっては、戦争と戦闘、憲法について考えるきっかけとなる素晴らしい映画だろう。
しかしそれは原作ファンにとって、恐ろしく浅い所に立っているだけに写る。この映画が賞賛されること自体が原作への侮辱となる。
高評価レビューはあらゆるアラを気にしないで楽しむ者が多い。
おそらく映像の中で国旗を焼かれても怒らないタイプの人だ。
原作ファンの大半はそうでない連中だ。
結論、ファンの溝はこの映画をもって深まるばかりであった。
一時期の収益と引き換えに、かわぐちかいじ作品離れが進む可能性がある。
原作ファンとしては悲しいことだが、原作者に幻滅する者は少なくないだろう。私も離れていく人間だ。
憲法と戦争
戦闘と戦争の狭間の中で、何が防衛で何が攻撃なのかをテーマに、日本が東亜連邦に戦略される。
架空の国だが、実際に近隣のある国は侵略をしていることを考えると、あの国がもし侵略したら......リアルになる。
内容にはかなり満足だが、出演者には本当に疑問。空母いぶきの鑑長がなぜ西島秀俊?異例の若さの就任という設定だが、西島秀俊と戦争がテーマであるのならば、誰もが西島秀俊のアクションを期待してしまう。うまく釣られた感は否めないが、終止にやけたままの西島秀俊が気持ち悪くてしょうがなかった。戦争しているのに、笑うってどういうことなのだろうか。
原作も鑑長は若いのかわからないが、もう少しそこは現実味があってもいいのでは?
単体で見ればそう悪くはない。
ここでの悪評を見て期待度ゼロで観てみた。
色々、問題はあるが、そんなに悪い映画だとは思わなかった。
この映画最大のミスは、空母いぶきの名を冠した事だと思う。
原作のファンにしてみれば、ここまで内容を変えてしまっては、もはや実写化の意味ないし、低評価をやむを得ない。
作る側がその辺りの事をどの様に考えて、制作したのかが、よくわからない。
その意味で、俳優、映像、物語以前で、失敗した映画になってしまったと思う。
本音と建て前。
原作を読んでいません。
原作を読んでいる人からは、すこぶる評価が悪いようですね。
この映画だけを見ればそれなりに楽しめるとは思います。
戦争をしない日本が他国から侵略行為を受けたらどうするか。が映画のテーマです。
あくまで「もしも」の話ですが、すごくもどかしく考えさせられる作品でした。珍しく政治色の強い日本映画だったと思います。
憲法で戦争をしない事を誓っている日本。そんなのお構いなしの侵略国。この場合の「お構いなし」はガンガンミサイル撃ってくるし、魚雷撃ってくるしです。
そもそも日本の巡視船?を襲ってから初島を占領してる設定ですし。
映画では日本の自衛隊に多くの負傷者・死傷者が出ますが、それでもなかなか攻撃を許可できない日本政府。
そしてそれは戦闘の許可が降りても続きます。
実際に、こういう事は我々が知らない内にもあるのだろうし難しい問題だなと思いました。
ストーリーは面白かったですが、現場と本土のギャップを感じさせるためのコンビニのシーンは微妙でした。わざわざ中井貴一を使うなら違う使い方をして欲しかったです。
物語は解決するような解決しないようなで終わりますが、それがこの映画が伝えたかったことではないでしょうか。
面白かった。最高。。
面白かった。
シンゴジラ的な内閣の対応の面白さも良かった。
さすがと思ったのはYouTube。世界を動かすのは金や武力ではなくて愛なんやなというのを思い知らされてしまう。それも最高。
出演者も最高。西島秀俊は当然、平和ボケの中井貴一もいい。護衛艦の関西弁のヒゲは最近目をつけてたからそれもよかった。しかし、いてまえー!って大砲は撃たんやろな。あの人が関西弁以外は話せないのかも。
それぞれの艦長は各々の個性がしっかりしてて良かった。面白さの1つ。
それと市原隼人。この人の目と眉の間の狭さにはたまらん憧れがある。メットかぶって目しか見えない時の演技はまた最高。
とにかく面白かった。
満点です。
あ、蔵之介さんよかったですよ。それは言わなくてもわかるでしょ。
今の政治かつ防衛
攻撃されたら憲法第9条が発令され攻撃が出来るという。戦争はダメだけど自分達を守る戦闘良いという。自分達が危機的状況にあるのに攻撃ができない。これからを考えて憲法第9条を変える必要があると思う。
そんな今の日本の防衛の映画でした。
まさに現在日本の出来る限界点
酷評が散見され、原作ファンの自分としては見るか見ないか迷いましたが、結果としては見て良かった。
原作からの大きな変更点は、①当事国が中国からフィリピン沖の架空の共和国に変更。②相手国側の描写が一切なく視点が日本側に限定されていること。③国連軍が参戦をして紛争が終結すること。ここが大きな変更点で、小さなものは戦闘の描写だと思います。
なぜこの大きな変更点があったのかを自分なりに原作を踏まえて考えましたが、今回の制作意図は日本人に今の憲法9条のもとで実際の防衛出動になったら、どこまでが可能なのかをリアリティを持って示したかったのではないでしょうか。そのためには相手国がどこであっても日本の対応は変わらず、中国に限定する必要はなかった。そして戦闘描写も原作より抑制的に描写されてたことを考えると、一般国民は本当に今の防衛環境で良いのかを考えるいい機会になったと思います。本来はもっと安全に戦闘が出来る能力も戦力も持っているが、専守防衛の9条があることでせっかくの能力を封印し相手の何倍も困難な戦闘を余儀なくされ、結果、自衛隊員の尊い命が失われていた。本当に憲法9条が今のままで良いのかを考えさせられました。
佐藤さん演じる総理の描写も、腹が弱いのは最初のみで、戦後初の防衛出動を指示することに対する苦悩、決断後は国民と気持ちを一つにする、自衛隊員を信じる心情が伝わる演技だったと思います。
よく必要がないと言われているコンビニシーンですが、日常と同じ時間軸でまさに非日常の戦闘が行われていると言うのがよく伝わりました。
以上から、原作のいぶきより映画版は、更に現在に近い設定で今後の日本の防衛環境に一石を投じる作品だと思いました。
ひどい
原作を知る人は、まったく別ものとしてみた方がよいです。
原作の緊迫感とかないし、ここまで対局におもしろくなく作るにもほどがある。すごい、名人芸だと思う。
スタッフに拍手、スポンサーとかに忖度した結果なのかな。
役者は悪くないと思う、ホントに素晴らしい製作陣!
この名人芸をみる価値あり!
今後かわぐちかいじ作品は買わないと思います
空母いぶき観てまいりました
私は強い右でも左でもなく、映画は何を観ても割と単純に面白かったと思うタイプの人間です
自分の感想は結論から言うと架空の海洋戦闘映画として観れば星3.5くらいですかね
自分としては辛目な採点です
いぶきに乗り込んだマスコミ2名の意義がまったくと言っていいほど描写できていないし、特に取材している様子も衛星携帯し刻々と配信しているでもない
というか情報タレ流せるような設定自体が馬鹿げています
コンビニの場面はまったく不要、映画の質を下げているだけとしか思えませんでした
なんでわざわざあんな絵を入れたのか?まったく理解できません
西島秀俊主演ということで、あーまたあのニヤニヤ笑った顔でやられるのかと危惧していた部分は予想通りでした
また物議を呼んでいる佐藤浩市のインタビューですが、映画を観るとただ右往左往するヘタレな首相のイメージで是か非かは置いておいてインタビューで言っていたようなことはまったく映画内で表現できていないって役者としてどうよ?って思いました
戦争に死者が出ることは、悲しいことですが致し方が無いとしても、柿沼パイロットを甲板上で安易に死なせる意味も見出せない
どうしても入れたいなら打たれて重症くらいで充分です
あの部分が自分にとっては非常に後味の悪い映画となりました
マスコミはまだしもあのコンビニの絵で時間取るくらいなら、家で待つ写真の母子の気持ちを描写をしていれば、作品としてあの部分で柿沼パイロットを殺すことは無かったのではないかと感じます
では「空母いぶき」の名の元の映画として観ると、非常に残念な映画で星1.5(0.5はおまけ 笑)くらいですね
私は「空母いぶき」という物語は現実の護衛艦いずもの空母化を考えざるを得ない、現在の状況を背景とした物語だと認識しています
だからこそ原作も人気があるのでしょう
侵略国を中国と明確にしないとしても、建国数年の新興国が尖閣列島を占領してきたという設定になると、日本が苦慮した上で空母を建造し保有せざるを得なかったという部分がまったく説明できない
逆に映画の最後の方のニュースのセリフを聞くと空母を持ったから戦争が始まったのかもっぽい安易なセリフが挿入されている
9条議論は別にして、多くの国民を失った戦争以来、実感として平和であること戦争が無いことの大切さを殆どの国民が理解する国において、空母を持たなければならないという状況について一切語られていない
原作の読者はその部分を観にきた、映画という媒体を通じて多くの人にそれを考えて欲しいと思っておられる方が多いことでしょう
しかしその部分が一切抜け落ちていることが、この映画に対する非難につながっているのだと感じます
映画のエンドロールで監修 かわぐちかいじ と出ていたと思いますが、この作者はどうしてこの映画を認めたのでしょう?
自分の結論はひとつ
要するにこの作者は、言われているような日本の問題点や矛盾点、我々日本人がどうあるべきなのか?などを提起して作品を作ってるような人間ではなく、そういう題材で書けば本がよく売れていい商売になると思っているだけの人だったということでしょう
読者側はこの作者に対して大きな期待をし過ぎていたっていうことなんでしょうね?
自由な国での合法的な商売ですから何を書くのも自由ですが、私個人はそういう自分のポリシーを持たない作家の作品を今後買うことはもう無いと思います
あ…一応空母いぶきは単行本12巻買っています
連載はその後どこまで進んでいるのかは知らないのですが、この映画の結末認めた上でどういう落ちに持っていくのか?はちょっと興味あるので続巻だけは買うかも知れません
超駄作
突っ込みどころはいろいろあるが、一言でいうと大作狙いの超駄作。意味不明のコンビニシーン。うけを狙ったのだろうが、劇場はシーン。戦争だとか言っている場面でクリスマスがどうだとか…。ミサイル打ち込んでくる敵機に反撃もせずに敵機の乗組員の命が大事とか言っているおまぬけ。最後のおちもあり得ない設定。「いてまえ」とか言っている潜水艦の艦長。臭い臭い芝居。本田翼が世界にメッセージを送っているシーンも臭くって。大丈夫この映画作った人。
「近いうちに…」と、政府の声がする。
内容を語る前に、驚いた事があります。
沢山の方々が、次々にトイレに立って行くのです。😲
あんな光景は初体験でした。何故なのでしょう?
「自衛隊の全面協力が無ければ出来なかった。」と分かる映画でした。
観賞後、その事を考えるべきだと思うのですが、考えるべき事を忘れている自分がいます。
何も残っていないのです。重要な事が。
ツッコミどころ、沢山あるのですが、1つだけ。
最後の、佐藤浩市演じる総理の会話。
すごく軽い気がしたのですが…?
難しいテーマを扱ったことには敬意を表します。
原作未読。
現在の戦争は、大国が小国を飲み込む70年前とは違い、民族間、宗教、イデオロギーの対決、そしてテロ集団との戦い。と、言うことを考えれば、架空とは言え、一国(新興国?)が戦争(戦闘?)を仕掛けてくるのには、話に無理がある。
原作では中国みたいですけど。
まぁ、それも、上記した理由でリアリティない。
神さま関係なく、イヴを祝う国民性である。
というとこは良かったと思います。
ただラストの日本の戦争しない、専守防衛の姿勢が世界に広まって…というくだりにはがっかりした。
勿論私もそうなればいいと思いますよ。
けど戦後70年、日本は世界を変えられてないので。
まだこんな理想論を語るのかと。
戦後70年、日本が平和だったのは憲法9条があったから。
なんていう欺瞞を吹き飛ばす作品を期待していた。残念だ。
しかも、いかにも低予算なのに、自衛隊の協力を得ていない。
だからこんな安っぽいセットで、どアップで撮らなくてはいけなくなる。
空母クラスなら2000人近く乗組員がいるというのに、
ほぼ指令室と通路では流石にひどい。
じゃぁ人間ドラマに見どころが?
と言えば、芝居がかった臭い台詞をドヤ顔でいう
陳腐な演出に失笑してしまう。
大阪弁が出れば本気って……。
「いてまえ」だけで乗りきろうしないでw
ただこういった難しいテーマを扱ったことには、
最大の敬意を表します。
変わった戦争映画だ
敵の人命も守りながら戦う戦争映画は見たことがない。
24時間の出来事としているのも、緊迫感が増し、
退屈しない。役者も濃いのが沢山で楽しめる。
低レビューが多いのが、何で?て思ってしまうが、
邦画では結構面白い方だと思う。
映画の帰りにローソン寄ったら空母いぶきのカレーが売ってて、これもかなり美味かった。
平和憲法について
学ぶことが出来る。
人体に例えるなら、体内に入って来たばい菌を白血球がやっつけるのが自衛権に基づく戦闘と言うものらしい。
別に憲法改正しなくてもここまでできるなら、改正しなくてもいいんじゃないの?
そもそも憲法は権力者を縛るもので、権力者が音頭とって改正すべきものではないでしょ。
キーワードは、自衛権、憲法以前の自然権、戦闘、海上警備行動、防衛出動、服務の宣誓と盛りだくさんだ。
見ちゃダメと言われると、見たくなるのが人間のサガかな?
ここ、「チベット」は禁止キーワードなのかな?赤いなー。
大切な人の投稿が、理由も不明のまま度々消されている。見かねて、代理投稿を行うことにした。
本人はもう投稿しないかも知れないが、もし内容が被ったら、確認次第、私は自らこの投稿を削除する。
チベット出身の友人と一緒に観に行ってきた。
二人とも、日本のマンガ文化が好きで、原作の空母いぶきを愛していた。
実写化をとても楽しみにしていた。
実写版の空母いぶきでは、中国は日本に侵攻する敵ではなく、最後に助けに現れるヒーローとして描かれていた。
この改悪について、チベット出身の友人と私は強い憤りと呆れを感じずにはいられなかった。
流石はチベットに侵攻し、チベットを駆逐し、蹂躙した最強の中国人民解放軍。
戦場に現れるだけで戦闘が終結する程に圧倒的な強さがあり、その姿は荘厳で美しく、アベンジャーズを観ているよりも興奮できた。
この映画には、それ相応のレスポンスを返したい。
この映画も、上海の路上に並ぶだろう。そいつを100枚購入することで、私たちはこの映画に関わった全ての人たちに感謝を表し、応援をしたいと思う。
リアリティが無さ過ぎて醒める
原作漫画は未見です。
まあ元々、純軍事的にはリアリティのないことになっても、物語を盛り上げるための展開を選択する原作者だから(ジパングではイージス艦がプロペラ機から被害食らうとか噴飯ものだし、ミサイルの使いどころとか、おかしいし)ある程度のことは仕方ないとしても、この映画は酷すぎて醒める。
アメリカ映画みたいに俺強ぇ的な展開にしたいならカタルシス優先でリアリティに目をつぶるのもありだけど、この映画のような状況で交戦規定に従って行動できないところに大戦力の投入はおかしいと思う。空母機動艦隊なんて言うのは先に、例えばアメリカが南シナ海で行っている「航行の自由作戦」の様な相手の意思を確かめる作戦を行ってから、投入するからには決意して「ぶっとばすでぇ」って勢いで出す戦力でしょう。現場でやるかやらないかの葛藤とか馬鹿すぎ。なんか無理やり自衛隊側に被害出したいが為の話作りがもうね、反吐が出る。
軍事と国際政治に興味がない人にはただの娯楽としては面白いのかね。少しでもまじめに興味持ってる人間からしたら時間と金の無駄ですわ。
惜しい!
専守防衛の選択とは紛争の際に具体的にどのようなものになるのか、どのような考え方が出てくるのか、そのひとつのシュミレーションのような展開は考えさせられる。
日米安保との関連や最後の展開は?だが。
映画としては、リアリティに疑問持つシーンが多いのは残念。
実戦で魚雷やミサイルを一回で迎撃し損なったら次の迎撃はできないのかとか、潜水艦の体当たりとかリアリティに疑問感じることも多い。
被弾した空母の甲板や護衛艦の映像もなくやはり予算の制約がリアリティを奪っている。
取材している記者の様子もジャーナリストが見ると?だろうし、助かったパイロットが捕虜に打たれたあとの艦長の対応も不自然。
コンビニシーンにシンパシーを感じる人向け
対象視聴者が限定的。
政治も外交も軍事も、なんとなく雰囲気だけで判断して調べもしない「普通の人」向けに、周辺有事という時事ネタを使って、それっぽく作った現実味のない作品。
メインストーリーの展開を左右することのない意思決定に割かれる時間が長い、つまり物語上の無駄シーンが多すぎて低評価である。
その最たるものであるコンビニのシーンは、「普通の人」の想像力が及ぶ範囲ぎりぎりの「リアリティある非現実」なのだ。
周辺有事で何が起きるかを想像した時、「普通の人」が考えられる精一杯があれなのだ。
自衛官同士の意識の違いや政治家の駆け引き(本作ではそれもダメダメだが)を見せられても、それが実際に起こりうる現実的な描写であったとしても、対象視聴者には「よくわからないからリアリティが薄く感じる」から、「濃厚なリアリティ描写」としてコンビニシーンがあるのだ。
だから、一般人の日常生活から離れれば離れるほど、ディティールが甘くなっていく。
編集部のシーンも実質「普通の人」視点である。
艦内から衛星電話で直接動画を上げているから、編集部での行動がなんら対局に影響を及ぼしていない。
物語の展開上、状況が一般公開されていないから仕方なく「ざわざわする一般人」としての役割を担っているだけだ。
だが、リアリティを感じさせるためのたらこおにぎりなどのディティールは細かい。
政治家のやりとりもほぼ不要だ。
相手国の設定を非実在国にしてしまったせいか、外交チャンネルがなくて交渉と呼べるものが何もできておらず、政治ドラマとしての葛藤も決断も描写されない。
水面下の外交活動があることは暗示されるが、駆け引きのディテールが一切なく、状況待ち連絡待ちが描かれるのみである。
総理のキャラクター設計に無理があり、「反対を押し切っていぶきを導入した強い目的意識」の面と、「自衛官の犠牲には無頓着で何があっても戦争はしないという理念だけの弱腰」との不整合が、そこにしか見せ場がないゆえに浮く。空母をおもちゃと呼んだことに対する回想も、あのタイミングでやるのは状況がままならないことへの単なる八つ当たりである、
海上警備行動を発令しておいてマスコミ発表がないなんてありえるのか。
そもそも官邸の動きにマスコミが気づかないのもありえるのか。
ディテールかボロボロだ。
艦内だけに絞って、政治の思惑は通信だけでくる脚本にした方が良かったのではないか。
それでも、「何が起きてるのか一切知らされていないし直前に帰ると言ってたのに、なんのきっかけもなく突然記者魂に燃えて残ると言い出す」とか、「相手から攻撃されるまで手を出さないと潜水艦をやり過ごしたが、直前にそいつから対艦ミサイル食らってエレベーター壊されとるやんけ」とか、「ピン打ちまくってて相手に気づかれてないとかあるわけあるか」とか、「いぶきがちんたら進んでる間に相手潜水艦も艦隊も超高速で展開してくるな」とか、「世界中で動画をみられるシーンの、半日もたってないのに世論形成されるわけあるか」などなど、ツッコミどころが多いのだが……。
事態に対応する政治ドラマとしては「シン・ゴジラ」の足元にも及ばず、仮想有事のフィクション娯楽作品としては「ハンターキラー 潜行せよ」ほどの納得感もない。
随所に出てくる政治家や自衛官の覚悟や決意表明のシーンは、おそらく原作では名言ともいえる決め台詞なんだろうが、本作では薄っぺらい土台の上に乗っているので現実を見ていないお花畑発言にしか見えない。
夢物語にしか見えなくてキツイ。
これをリアリティあるという人がいるのがキツイ。
キツイので星1。
一番リアリティを感じたのが「記者会見でクソ質問する記者」だったのが何よりキツイ。
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