「やりたかったことはわかるが…」空母いぶき kisi0818さんの映画レビュー(感想・評価)
やりたかったことはわかるが…
結論から言ってしまうと、シン・ゴジラや13ディズのような作品が作りたかったが、技術や考証の不足により出来の悪い架空戦記(火葬戦記というべきだろうか)のような映画になってしまったような感想を受けた。
戦闘シーンや国際社会の立ち回りにも現実的でないシーンが多く全体的に考証がきちんと行われていないように感じられたが、エンドロールに参考文献として挙がっていたのがムック本一冊のみだったのだから無理もないことだ。また、全体的にカメラワークが緩慢で間延びした印象を覚えた。
製作陣はこの映画を見て日本の安全保障を考えてもらいたかったとインタビューで述べているようだが、間違ったデータをもとに物事を考えても誤った結論が出てくることは確実である。
社会派映画を気取るなら最低限リアリティを追及しなければお話にならない。
コメントする