劇場公開日 2019年5月24日

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「記憶を無くした総理がコンビニ店長をやってた感じ?」空母いぶき kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0記憶を無くした総理がコンビニ店長をやってた感じ?

2020年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 憲法九条や専守防衛の問題を叩きつけたかのような作品。原作も読んでないし、あまり興味もなかった作品でしたが、むしろ戦争をいかにして避けるかという命題を訴えてくる気概だけは感じられました。

 ミリタリーファン、戦争映画ファン、平和主義者、どの視点で見ても中途半端なのはしょうがない。カッコよさだけを追求するなら戦闘機の離発着も必要だろうし、悲惨さをアピールするには現場が火災の起きた護衛艦はつゆきだけだったし・・・何はともあれ、空母のスケールが小さかったことが残念なところ。

 多くの方が批判するコンビニシーンも平和であることの対比に他ならないが、それよりも新聞社が穏やかすぎるのも良くなかった。一般人ももっと緊張感ある演技が必要だと思う。しかし、憲法を重んじる佐藤浩市演ずる総理は立派だったし、西島秀俊と佐々木蔵之介も良かったと思う。もちろん、功を奏したのは外交術。

 初島の位置もちょうど日本の領海から外れているフィリピン海だし、敵国である新興国カレドルフによる東亜連邦というわけのわからぬ国だし、かなり忖度も入っているのだろう。とにかく、専守防衛の意味を考えさせられる作品でした。こんな日本なら住みたいと思うよ。

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kossy