ペンギン・ハイウェイのレビュー・感想・評価
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難解
作画やキャスティングといった技術面はまったく申し分のない出来で、とても観やすい作品でした。
原作者である森見登美彦先生の作品はいくつか読んでいますが、この作品はまだ読んだことがありませんでした。先生の作品は、とにかく難解で、自分ごときの感性ではとても理解しきれない部分が多いのですが、先生の文体や登場人物が個性的な面がおもしろいので、ついつい読みふけってしまいます。
今作も、話の顛末や謎、ペンギンや街で起こる不思議が何を表しているのか、といった解釈が、自分にはまったく思いつきません。不思議な世界観を、ただただ不思議なものとして認識することしかできませんでした。
ですが、その不思議な世界で交わされる登場人物たちの会話や、心情といったものには共感でき、楽しませてもらいました。
あまり難しく考えたり、解釈を求めたりしないで、その作品の世界を楽しむことが重要なのかもしれません。
とにかく、作品はおもしろかったので、原作も読んでみようかと思います。
理解できないのに感動してしまう…
そんな不思議な映画体験でした。
序盤、魅力的なキャラクターや映像、音楽にぐっと心を掴まれ、
中盤、じわじわと寂しさや切なさがこみ上げてきて、
終盤、大きな感動に包まれました。
ですが観終わってから考えこんでみても、自分が何に感動したのかが良く分からないんです。
感動の理由を探るため、もう一度映画館に足を運ぼうと思います。
「それがきみの答えなのかい?」
お姉さんにそう言ってもらえるまで、私もアオヤマ君とともにペンギンハイウェイをもういちど辿るとします。
深いテーマを持った哲学的な映画
夏らしい清涼感に溢れた不思議で甘酸っぱい、アオヤマ君の青春の1ページを描いた作品。
一見すると子供向けの内容のようですが、子供の頃の好奇心を失ってしまった大人の方にこそ見て欲しい映画です。
子供は身の回りの全てが謎だらけで、毎日が冒険です。そんな大人にとってはありふれた日常の中の出来事に疑問を持ち、日々研究に励んでいる主人公のアオヤマ君が大人にも解明できないような難題に友達やお姉さんと共に挑み、冒険を経て謎を解き明かしますが、それでもまだ謎が残りちょっとだけモヤモヤする物語です。
しかし、その『モヤモヤ』こそが重要なテーマだと思います。
「世界は多くの謎に満ち溢れていていくら研究しても全ては解き明かすことはできない」というのがこの作品のテーマであり、作中では解明されていない残された謎について考えることでより味わい深い作品になります。
そして、謎が残されたことで最後のお姉さんとの別れも救いのあるものになったと思います。
ここまで、おっぱいとは…
予告から気になり、事前に評価はチェックし、(他の四歳児主人公アニメで痛い思いをした為)原作は読まずに劇場へ。
そんなに、いくら小4男子とはいえ、おっぱいおっぱい言わなくても…が率直な感想です。
三兄弟のママとしては、無心で観たかった為(ストレス発散)、気にならない人もいるでしょうけど、私はまたおっぱいですか⁈状態でした。
作品に集中すると、何故かおっぱいのセリフか、胸のアングルが…
気のせいでしょうか⁇
SFファンタジーの中に身を委ねたかったですが、私には出来ませんでした。
思い出させてくれる大切なこと
友情、人との距離感、子供らしい無邪気さ、そして探究心。タフであるために、タフな人となるために大事なことが詰まってます。子供達にはぜひ見てほしい。私にとってはいそがしくてざらざらと過ぎていく毎日を振り返り、丁寧に生きていきたいと改めて思える作品でした。男子にとってのおっぱいって、女子にとっては何になるのでしょう笑
ファンタジーに入り込めるか。
いいんですよ。ファンタジーとはこういうものとしてみれば。深い意味なんて考えなくてもいい。ただ、僕は、うまく入り込めませんでした。森見さんの小説は好きなので、原作で読んでみたいなー。
理想的な映像化
原作を読んだときから、これはアニメ化したら面白そうだと思っていましたが、期待を上回る映像化で個人的には大満足の出来でした。一部のシーンなどは、原作を読んだときに抱いた視覚的イメージがそのままスクリーンに映し出されているかのような気分にさえなりました。
一見すると家族向けの爽快な青春ファンタジーのようですが、実際のところ物語の展開はわりと複雑で、また作中で提示される謎の全てが解決されるわけではありません(むしろ「世界の謎はそう簡単に解けるものではない」というところがこの作品のテーマのひとつでもあるわけですが)。結末もほろ苦い。そんなやりきれなさも含めて、私は『ペンギン・ハイウェイ』という作品が好きでした。そのときの感動を、アニメ化というかたちでこうも鮮やかに蘇らせてくれたことを、率直に嬉しく思います。
少年とお姉さんの夏物語
モノが全く異なりますが、立ち位置がエヴァのシンジ君とミサトさんを思い出されました。微妙に中二加減で意識高い少年の、母性あふれる巨乳お姉さんに対する恋物語風味のホノボノ作品です。
この作品はアオヤマ君ほか子供たちとお姉さんの、ペンギンや海と称される謎の物体のアレコレに対する研究活動を通し、ひと夏の出来事をマッタリ鑑賞する作品で、いわゆる〝セカイ系〟ってヤツです。
ただ物語上ペンギンの重要性は第一ではなく、そのセカイにおける触媒みたいなものです。ペンギン&お姉さんの存在やセカイの謎解きをする様子を、アオヤマくんとお姉さん、そしてハマモトさんの微妙な△という小学生の分際でリア充な日常を生暖かく見守る、そんなスタンスが良いのかと思われます。
ナゼなら結局アレは何だったのかという謎の解明は『穴』と言う表現で白黒不明な残尿感的で、コレを気持ち悪く感じる人も居るでしょう。ですが物語の事件性も抑揚もシッカリ味が付いていますので普通に楽しめると思います。
中二加減で意識の高いアオヤマ君ですが、一方でオッパイ好きというヘンテコなバランス?も取れていて、大人びた子供らしい部分の表現は巧くまとめていると思います。この辺は『未来のミライ』が失敗したと思しき部分です。個人的には現実とアニメのソレが完全に同期する事に重要性を感じておらず、寧ろソレが作品を狭窄させると考えているからです。
一方コチラは、チョッとウザくてメンドクサイ少年アオヤマ君にもチャンと目線が行くし、周辺の個性豊かな子供たちも引き立っています。終盤のスズキ君もお約束とは言え良いシーンを見せてくれたと思いますし。
また、お姉さんとアオヤマ君の掛け合いも好感触でした。もっともケモナーじゃないので姉ショタの方が好みですがw
残念なのは、コレ夏休み入りに公開されていれば、もう少しお客さん入ったのかも知れません(今子供たちは宿題に負われてる?)。この作品に触発され自分達の周囲のアレコレに関心が高まれば良かったのかなと。
そして、アオヤマ君の意識の高さは寧ろ大人も見習うべき所で、コンニチの思考停止・思考拒否・考えナシな大人たちへの爪の垢と言えるでしょう。特に彼の父親は理想的な大人の姿です。
平成最後の夏らしい作品
暑い日が続き、ベタベタと無駄な夏休みを過ごしたくはないと思いつつも、なにかグッとくるものがなくただ茫然と過ごしていた。そんな中、ふと引っかかったのがこの作品。ペンギンハイウェイだった。
予備知識もなく「まあ何もしないよりは」と半ばダメ元で見に行ったが、その内容は期待を裏切ってくれた。
ネタバレはしないが説明のために若干漏れがあるかもしれないのでご注意を。
<構成要素>
・全年齢対象 ・ペンギン ・小学生 ・お姉さん
・成長 ・青春 ・友情 ・謎解き ・感動 ・恋愛 ・SF ・ファンタジー ・アクション
<ストーリー>
ざっくり書くと少年の成長物語だが、SFでもあり、恋愛要素も入ってくる。ファンタジーであり、コメディでもあり、アクションでもある。全ての要素がかなり複雑に絡み合い、「結局何なの?」と聞かれたら、「うーん全部」と答えたくなる。それくらい“総合力が高い”と思う。ひとつの観点からしか描けないのではなく、どんな人にも面白いと思ってもらえるように、様々なテーマをカバーしていると言っていい。子供が見て楽しめる軽さと大人が見て楽しめる深さがある。
というか、大人が見ても理解できない部分が多く「???」となってしまう人も多いだろう。しかし注意してもらいたい。この映画の製作陣が本当に描きたかったのは、全ての謎を解き明かすミステリー童話なのかということを。私はそうは考えない。あくまで小学4年生の夏休みであり、そこから何を思ったり楽しんだりするかはそれこそ子供のように自由なのだと。ゆえに、これは製作陣からの挑戦状なのではないかと思う。「意味が分かりませんでしたね。残念。」などで終わったらそれこそつまらない。この作品に対して面白いと思うかはあなた次第だ。
<ペンギン>
題名にもあるように、この作品にはペンギンが出てくる。しかもいっぱい出てくる。数えきれないくらいに。そのかわいさと言ったら、この上ない。つるっとしたフォルム、透き通った目、ヨチヨチと歩くその姿。お子さんも話はよくわからないかもしれないが、ペンギンの可愛さだけは絶対に裏切らない。この動物にはそのようなすべての人の目を奪うモデル性がある。
<主人公:アオヤマ君>
アオヤマ君はまだ小学生である。小学生は作品や人物像によっては幼稚に描かれる年齢だが、この子は違った。確かに年齢は幼いのだが、誰よりも純粋な心の持ち主で、探求心がすごい。その探求心は、まさに男性なら夏休みの探検中に一度は思うであろう「この道の先はどうなっているのだろう」とか「この水はどこから流れてくるのだろう」とかそういう直感的なものだと思う。そのため、まるで自分が夏休みの小さな冒険をしているかのような気分になった。誰もが自分を重ねてしまう少年だと思う。
<お姉さん>
おっぱいがでかい。
<作画>
私はあまり絵に関しての造詣が深くないので細かいことは言えないが、いわゆる違和感といったものは全く無かった。終始安定して綺麗な絵を維持できていたと思う。しいて言えば、キラキラとした水の表現や、澄んだ目などの透明の表現がすごく良かった。少年の心の純粋さをよく表現できている。
<映像、演出>
特にカメラワークには驚かされた。具体的には言えないが、期待していい。また、落ち着くシーンと興奮するシーンのテンションの差がとても広く、落ち着いたシーンから一気に緊迫したシーンに移り変わるときのワクワクドキドキ感は最高。
<音楽>
かなりバランスが良かった。落ち着いたシーンではファゴットなどの木管楽器で心を落ち着かせ、緊迫したシーンでは弦楽器でテンションを上げ、壮大なシーンでは金管楽器を中心にバンド全体で世界の広さを表現していた。またヴィオラ?のセッションがかなり印象に残っている。文句なし。
<視聴者層>
見る前の印象では、20代の男性が多いかと思ったが、そんなことはなかった。家族連れが多く、年齢の幅はかなり広い。実際に私は映画館で観たのだが、右隣は子供が2人の4人家族で、左隣は2人組のご婦人だった。
観賞中には子供の笑い声が聞こえ、少し微笑ましかった。
<総評>
なんといっても見終わった後の心の満足感がすごい。心という器をなみなみを満たしてくれた。文句なしの100点だ。余談だが、いわゆる“おねショタ”好きであれば120点になりうると思う。
もし見ようか悩んでいる人がいたら、ぜひ公式サイトのプロモーションビデオを見に行ってくれ。そこで少しでも「いいかも?」と思ってくれたら、今すぐに見に行ってもらいたい。きっと君を爽やかで純粋な世界に連れて行ってくれるだろう。
ペンギンとお姉さんと過ごした夏の思い出。どこまでも透きとおり、少年時代を思い出させてくれる。そんなひと夏。
熱い夏の終わりをこの作品と一緒に過ごしてはみないだろうか。
「少年」と呼びかけるお姉さんが好きです。
「少年」と呼びかける女性に出会えたことだけでも、人によっては羨ましいんだぞと青山くんには伝えたい。
一日に30分おっぱいのことを考えるようにと子供に伝えれば、青山くんのように聡明な子になると思うので、いずれ子供ができたら伝えたい(女の子だったらどうすればよいのだろうか)
海の中に入った後の世界の果て(でいいんでしたっけ)の描写がとてもよかった。
オネショタがすごくよいという評判でしたが、よいロリもいるという隙のない二段構えでした。最高でした。
お姉さんがすごくいい
蒼井優さん演じるお願いがすごく魅力的。もちろんそれは、青山くんがあってのお姉さんなので、主人公ももちろんいい。
話がファンタジー(SF)なので、それを受け入れられるかどうかで評価はわかれるかも。
ただ、ファンタジーといってもちゃんと話に起承転結はあり、お話も面白い(あっ、原作は、未読です)。ファンタジーだからっと言って、突然「あの木が我が家のINDEXなんだー!」とか意味不明なこと言わないので安心して見られます。
ペンギン大量発生
めっちゃ可愛い、ペンギン。1匹ずつちゃんと動いてるのがすごい。
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でもこの作品、小学生の少年の目線で語られるから、共感出来ないところが多かったなぁ。私はおそらくお姉さんと同じ世代なので、お姉さん目線で言わせてくれ。
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まずは、お姉さんとお姉さんの故郷に行こうとするシーンとか、自分が知り合いの少年を実家に連れてくかな?(笑)誘拐したんじゃないかとか言われそうだよ(笑).
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次に、お姉さんが本に出てきた怪物が怖くて寝れないっていうシーンがあるんだけど、ホラーなら怖いかもしれんけど本のイラストじゃそんな怖がれないよ(笑).
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まぁ、この2つについてはお姉さんが実は、、っていう点でしょうがない所あるんだけどね。
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最後の終わり方も少年このままお姉さんの幻想を追いかけてしまうじゃないかと心配になった(笑)大人になった時にこのことが良い思い出になってればいいけど。
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