「生まれることと死ぬことのメビウスリング」ペンギン・ハイウェイ Riddleさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれることと死ぬことのメビウスリング
途中数箇所、終盤のペンギンダッシュ、ラスト、エンドロール、でなんか6回くらい泣きました。原作読み切ってない奴によるいい加減な感想以下→生まれることと死ぬことのメビウスリングのような話だと。ポニョを思い起こす場面や構成だなと思ったのは、あれも人間の生死を描いていたり、途方も無い愛の誓いをしたりっていうことからだろうな。
ノートの絵を線で結んでいるのが、進化(もしくは生→死)の過程のようにも思える。そうなるとお姉さんは……。お姉さんの存在とは何ぞやというのがチラホラ飛び交っていたけど、わたしは「アオヤマくんがお姉さんと次に会えるのはいつだと思うか」について聞きたいなぁと思った。きっとそれは前者の問いかけにも繋がるんだけど。それこそ死後? と思ったけど、お姉さんから来るイメージは生でもある。それこそメビウスリングみたいに、生と死が同じ点であるようにも思えるんだけど。
海は始まりであり終わりでもある。のかなと思ったけど、それじゃあなんで塞がないといけなかったのか……。取り敢えず、メビウスリング説を思ったまま原作を読み進めたいと思います。また感想が変わるかも。
お姉さん→未完成の(もしくはアオヤマくんがそれと気がついていない)母性(海と関連していることからも)。「お姉さん」と呼んでいるのは、それが(母から受ける/もしくは母に与える)愛ではなく恋だと思っていたから。お姉さんは(生命体の母なる)海へ帰って行った。→母性の一部? だからお姉さんなのかも。おっぱいに惹かれるのもその象徴か。お母さんとは違う感覚→未完成、恋だから。でも根底で感じているものは同じ?
わたしが(触りしか見てない、もしくは途中までしか読んでない)いくつかの森見作品に登場する女性像に抱いていた共通の要素は、母性かもしれない。だからジブリっぽいんだ。
ノートの絵に引いた線→(海)から誕生した生命体が人(お姉さん)になるまで? もしくは、海から誕生した赤ん坊が成長していく過程?