「夏の空色を感じればOK」ペンギン・ハイウェイ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
夏の空色を感じればOK
一言で言えば、「おっぱい好きな少年が、一夏の冒険で成長する話」。
『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』などの森見作品同様に、日常に紛れ込み隣接する非日常の世界。
しかし、『四畳半〜』などの妖異怪異の類ではない。
異次元や宇宙人、どこか分からない世界の果てなど「不可思議な存在」=「未知」との遭遇だ。
スピルバーグというよりは、藤子・F・不二雄の描く世界に近く、「少しふしぎ」な、SFファンタジー。
抜けるような夏の青空に、少年のお姉さんへの憧憬と、芽生え始めた性欲という、椎名誠の『アド・バード』のような不条理さと叙情と少年の未分化な感情を組み合わせたような雰囲気が加味される。
そこに、『不思議の国のアリス』をふりかける。
てんこ盛りすぎて、わかりにくいかも。
しっかりとキャラが立っていて、彼らの冒険を眺めていればいい映画。
お話(ストーリー)は重要じゃない作品なんだな、と。
ペンギンかわいい。
おっぱいいいよね。
クラスメイトの美少女が少年を好きなのに、少年は気付かず、年上のおっぱいにしか興味ないよね。
夏休みの冒険だよね。
にゃーん。
なんて表層パーツから、夏の青空の色を感じとれれば充分じゃないかな。
結構、大人向きで、高校生以上推奨。
ペンギンアニメだと思って、小さなお子さんを連れて行くと、のっけから「おっぱい」連呼、視点はおっぱいってシーンに、親は焦る羽目になるから注意!
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