劇場公開日 2018年8月17日

「世界は不思議なことだらけ。」ペンギン・ハイウェイ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5世界は不思議なことだらけ。

2018年8月25日
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鑑賞方法:映画館

現実社会とパラレルワールドが同居する不思議な世界。
この物語のタイトルにもなっているペンギンは、増殖し、まるで濁流のように画面を覆いつくす。それを、???のままで納得できないままで終わるか、それはそれで可愛いとかの単純な理由で受け入れるかで、この映画を楽しめるかどうかがかかっているようで、自分はちょっと馴染めない方だった。
小学生にして理論立てて物事を冷静に思考するアオヤマ君。彼は、歯科クリニックのお姉さんのおっぱいさえも、取り乱すことなく理知的に分析する学究肌だ。「海」の研究に関して彼はハマモトさんとウチダ君と一緒になって、その存在を調べていくのだが、これまた摩訶不思議な「海」の存在に違和感を持ってしまってはこの物語を楽しめない。だいたい、お姉さんの正体だって異次元である。さすが、森見登美彦ワールドだ。
だからこの映画、常識に縛られている大人にとって、結構ハードルは多くて高い。子供に見える世界は、大人になってしまうと見えなくなる世界、なのかもしれないな。だから、彼らの恐れることのない研究心にエールを送ろう。そう、彼らこそ、未開の世界を切り拓こうとするファースト・ペンギンなのだから。

栗太郎
栗太郎さんのコメント
2018年8月25日

あ!間違えました!直した後に削除させて頂きます。ありがとうございました。

栗太郎
カミツレさんのコメント
2018年8月25日

※このコメントは削除していただいて構いません。

「ウエスギ君」ではなく「アオヤマ君」ではないでしょうか。

カミツレ