「難解」ペンギン・ハイウェイ ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
難解
作画やキャスティングといった技術面はまったく申し分のない出来で、とても観やすい作品でした。
原作者である森見登美彦先生の作品はいくつか読んでいますが、この作品はまだ読んだことがありませんでした。先生の作品は、とにかく難解で、自分ごときの感性ではとても理解しきれない部分が多いのですが、先生の文体や登場人物が個性的な面がおもしろいので、ついつい読みふけってしまいます。
今作も、話の顛末や謎、ペンギンや街で起こる不思議が何を表しているのか、といった解釈が、自分にはまったく思いつきません。不思議な世界観を、ただただ不思議なものとして認識することしかできませんでした。
ですが、その不思議な世界で交わされる登場人物たちの会話や、心情といったものには共感でき、楽しませてもらいました。
あまり難しく考えたり、解釈を求めたりしないで、その作品の世界を楽しむことが重要なのかもしれません。
とにかく、作品はおもしろかったので、原作も読んでみようかと思います。
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