「深いテーマを持った哲学的な映画」ペンギン・ハイウェイ Aoyamaさんの映画レビュー(感想・評価)
深いテーマを持った哲学的な映画
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夏らしい清涼感に溢れた不思議で甘酸っぱい、アオヤマ君の青春の1ページを描いた作品。
一見すると子供向けの内容のようですが、子供の頃の好奇心を失ってしまった大人の方にこそ見て欲しい映画です。
子供は身の回りの全てが謎だらけで、毎日が冒険です。そんな大人にとってはありふれた日常の中の出来事に疑問を持ち、日々研究に励んでいる主人公のアオヤマ君が大人にも解明できないような難題に友達やお姉さんと共に挑み、冒険を経て謎を解き明かしますが、それでもまだ謎が残りちょっとだけモヤモヤする物語です。
しかし、その『モヤモヤ』こそが重要なテーマだと思います。
「世界は多くの謎に満ち溢れていていくら研究しても全ては解き明かすことはできない」というのがこの作品のテーマであり、作中では解明されていない残された謎について考えることでより味わい深い作品になります。
そして、謎が残されたことで最後のお姉さんとの別れも救いのあるものになったと思います。
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