劇場公開日 2018年8月17日

「大人向け文学的SFアニメ」ペンギン・ハイウェイ kouhei1813さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大人向け文学的SFアニメ

2018年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

多少の脚色はあったが、ほぼ原作を踏襲できていた、ちょっと真面目に踏襲しすぎたんじゃないかなとも思ってしまった。この作品はちょっと文学的なSF作品であるため低年齢層ではこの少年の成長と別れと死生観の理解が難しそうで、高校生以上でないと分からないかもしれない、小説を読んで想像した映像が良く表現できていて嬉しかったが、お姉さんはもう少し色っぽい方がよかったかな。子供が分からないと言ってぐずるので低学年生は映画館に連れて行かないことをお勧めする。
エンドロールの宇多田ヒカルの歌は素晴らしかった。

PS
8/20再鑑賞。1回目は原作との違いをチェックしながら見たが、2回目は映画として楽しむことができた、実に良くできた映画だ。あの自主作成映画「フミコの告白」の監督と知って、お姉さんに既視感を感じていた理由が分かった、お姉さんはフミコじゃないか、そして立派に商業映画を撮れるようになったんだなあと感心した。日本のアニメは深い作品が多く 二度見は必須だと感じた、まだそれ程話題になっていないが「君の名は。」と比べても見劣りはしないと思う。ラストの宇多田ヒカルの曲も素晴らしく、この映画のテーマである「別れ」を端的に掴んでいる、それもGOOD NIGHTと再会の予感さえ残している、「君の名は。」の前々前世はちょっと違うんじゃないかなと思ったが、宇多田が作る映画音楽はドンピシャだ。

kohei1813