「『死んで楽になる』と言うが、もし違ったらどうする?」少女邂逅 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『死んで楽になる』と言うが、もし違ったらどうする?
女性の監督だと思って見たが『二十歳の原点』の様に感じた。
『二十歳の原点』の著者である彼女が生きていれば、74歳で団塊の世代真っ只中。残り一年の寿命だよー。
そう言えば、この主人公の女優サンが原作者に似ていると感じた。
いつも死生観を考えて思うのだが。『死んで楽になる』と言うが、もしそれが違っていたらどうするんだろう?体を焼かれて、骨壺に入れられ、真っ暗な世界から一歩も動けない。
『死ねば天国に行ける』って言うのはむしろ『反語』であると思ってしまう。しかも、その正解は誰も知らない。
『こんな狭い所からおさらば出来て羨ましいね』って、言うまでもなく、その閉塞感は自己の問題じゃないかなあ。
お嬢様が、自分の生まれ育った場所や国に嫌悪感を覚え『外の世界には絶対に夢が存在する』と誤解する。そして、結論は脱亜入欧に見出してしまう。しかし、現実の世界は寧ろ地獄みたいな所が多くて、生きる事は大変。リストカットする前にドローンに殺される。または、路上で寝ている間に逆走してきた輪タクに惹かれて即死♥。ならば良いが、その事故で重症を追ってお金が無いので、医者にも行けず自分の万年床でのたれてしまう。そんな世界だよー。
コメント&共感ポイントありがとうございます
私は貴殿のご指摘の「二十歳の原点」を読んだことはありません
なので、その作品と今作の接点を論じることは不可能です
そして、一番の問題は、もう随分前に観賞した作品なのですっかり忘却していたのですが、ネットで粗筋確認したら、思い出せなかったのですが、ストーリーは面白いと改めて感じた次第です(苦笑
多感な時代の儚さ、切なさを描いた一ジャンルとしてのカテゴリは私は好きです
別に現実に置き換える必要は無く、単にフィクション、しかもファンタジーとしても併せ持っているので、少女漫画的なプロットとしても捉えることが出来のではないでしょうか?
あくまで私の考えですので、気に障られましたら陳謝します
失礼しました