「宗教もからみ複雑」判決、ふたつの希望 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教もからみ複雑
住民と現場監督の雨樋をめぐる些細な口論が発端、どっちもどっちな口論で、2人とも謝ることが出来ない。どちらかが先に謝ればこんな国中を巻き込んだ騒動にならずに済んだのに。裁判になったらどんどん話が複雑になっていく。
レバノン、パレスチナ、イスラエル、イスラム、難民、宗教、こういうワードが出てくると難しくて複雑でなかなか理解出来ない。紀元前からずっと続く問題だから日本人にはなかなか理解しようとしても無理なのかも。
もともとは些細なことでも、お互いの民族としての憎しみが根底にあるから国やメディアを巻き込んで大騒動になってしまう。当事者2人も引くに引けない。けれど、帰り際に相手の車がエンストしたら直してあげたり、夜謝りに行ったり、少しずつ軟化していく。判決が出た後、帰り際の2人の穏やかな表情で救われた気がする。
中東に平和が訪れる日は来るのだろうか。
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