「裁判物としても、実に見応えありました。」判決、ふたつの希望 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
裁判物としても、実に見応えありました。
冒頭の「レバノン政府の考えではなく、あくまで制作者の考えです」とありました。
え?!。なんだかきな臭い話なのかも、と見始めました。
『工事中に排水管から水が落ちてくるから、と勝手に業者が排水管を付け直した』。
たったこの一行の事柄から、話がだんだん悪い方に進んでいきます。
そんなことで?。と最初は思ったけど。
謝るか、謝らざるべきか。
「今の時代は皆怒りっぽく、些細な誤解が大きくなる」
「あの街は、地区によって考え方が違う」
加害者の会社がいくら謝罪しても、なぜ許さず裁判にもっていったのか。
後半の裁判。お互いの弁護士の激しいやりとりなど。
その核心に迫っていく過程に、実にのめり込んでいきます。
もしかしたら、こうやって小さな火種が段々大きな闘いの火に、燃え盛るのかも。
そう感じずにいられませんでした。
とても考えさせられた1作。納得。
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