「昭和か!?」雪の華 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和か!?
たまには世俗にまみれたオヤジの、煤くさい心を洗い流そうと鑑賞。中島美嘉の歌も好きだし。
でも、普通に良かったですよ。昭和の昔は、この手の悲劇ドラマ全盛で、年代的に「赤い…」シリーズなどを思い出しました。悲劇のヒロインの話は、やはり鉄板ですね。これから、また流行るかも。
アイドル系のキャスティングで、いささか心配でしたが、すぐに慣れます。もちろん演技で引っ張って…というには無理があるものの、キャラクターはイメージ通りかも。中条あやみの、健気な薄幸の美少女役は、あってるかも。妹弟を育てながら働く長男、ピュアな相手役の登坂広臣も、イマ風で良いのでは?
「orange」「羊と鋼の森」でも、若い役者陣でしっかりした物語を丁寧に描いた、橋本光二郎監督には、好感を持ってますが、本作もその手腕で、全体が綺麗にまとまっています。脚本の岡田憲和さんは、NHKの「おひさま」を書いた方。大好きでした。抜群の安定感です。
とはいえ、有名な歌がモチーフだけに、見る人にそれぞれイメージがあるだろうから、なかなか難しいでしょうね。とても良心的な作品ですが、煤けたオヤジのハートは、ピュアな映画1本では、綺麗に流しきれなかったかな。
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