「事実を残すという事」ウトヤ島、7月22日 カメさんの映画レビュー(感想・評価)
事実を残すという事
個人評価:3.8
エリック・ポッペの他作品とは撮影手法があまりにも違いすぎるが、事実を残したい、伝えたいというテーマや、重さは変わらない。
やりたい事もまだ見つけれていない若者が無残に殺戮に合う。日本ではほとんど報道されなかった事件を世界に伝え、映画というカタチに変え、記録に残している。
ワンカット長回しは、事件のリアリティを増してくれるが、周りの人物の演技などやり直しも出来ない為、ややリアルに撮れていないシーンは目につく。ただ主役の女性の演技はとても上手く、緊迫感は伝わってくる。
72分全て手持ちカメラ撮影の為、やや酔ってしまう手法は、やはり観る人がいる前提の映画作品としては、マイナス点であると感じる。
しかしながら本作品も含め、興味深い題材を常に扱う監督だ。
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