「最初から人間ドラマとして鑑賞すれば、もっと良い印象を持てたかも。」未来を乗り換えた男 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から人間ドラマとして鑑賞すれば、もっと良い印象を持てたかも。
架空の現代。ファシズムドイツに侵略されたフランスを舞台に、自殺した作家の名前を騙った男の人間ドラマ。
WOWOWのレビューにはサスペンスとありますが、サスペンスではまったくありません。サスペンスだと思って鑑賞した私としては、正直興味を惹かれない内容で、評価はかなり厳しめにしました。
レビューを書いた方は、映画をちゃんと観て書いたのか・・・そんな質問をしたくなる内容です。
ただ、世界観は不思議な魅力がありました。迫りくるドイツ軍。恐怖、焦燥、そして諦め。そんな心理が淡々と描かれています。
主題は、主人公と、自殺した作家の妻の交流です。しかし、他にも「その妻の恋人」、「死んだ知人の子供」、「亡命を志す女性」らと交流が描かれていて、彼等との別れがもの悲しく描かれています。
大仰に感動や涙を誘う映画でもありませんが、静かに染み渡るような感傷を得られる映画かもしれません。
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