「多士済々が登場し、熱く己の縄文愛を語る、語る、語る。」縄文にハマる人々 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
多士済々が登場し、熱く己の縄文愛を語る、語る、語る。
有名な人から、無名な人まで次から次へと画面に出てくる。無名と言ってもその業界では有名人かもしれないが、世間的には誰この人レベル。そんな彼らが、縄文とは何か、どれほど縄文が優れているか、土偶や土器、遺跡などを解説しながら、熱く熱く語り続ける。言ってることが意味不明な人もいるし、このまましゃべらせていたら宇宙人さえも呼んでくるんじゃないかって人までいる。いわゆる「アブナイ人」の類。いとうせいこうが常識人に見えて安心な気分にさえしてしまう。おそらく岡本太郎が存命ならば、彼が締めくくりにご高説を一節、となっていたかなあ。そう思ったこともあり、このあと岡本太郎記念館に寄る。縄文人にも負けぬパッションを浴びて、雄たけびを上げたくなった。
なお鑑賞後、監督とコンダアキコ氏によるトークショーあり。ここで監督が熱く縄文愛を語りだしたらちょっとマユツバだったけど、意外にクールに縄文の魅力を伝えてくれた。なお、コンダ氏は土偶好きの文筆家のようだった。ググるとその字は「誉田」。おや?これは応神天皇(八幡神)ゆかりの名前ではないかい?!と色めき立つが、そういうことで盛り上がっている自分を、他人は「アブナイ人」と見るのではないかと気づき、気持ちを静めることにした。
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