「映像は小説より奇なり」嵐電 ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は小説より奇なり
終始チープで見るに堪えないけれど、ストーリーは謎めいていて面白いと思った。
冒頭、嵐電といえば?で、お化け列車の話が出てくるように、この映画はすべてその怪奇的な背景があるのだろう。駅の名前の不思議な成り立ちや、狐とたぬきなど、オカルト的な要素をわかった上で見ないと、作者の意図は掴めないんだろうな。
3つの恋が合わさる物語なだけに、それぞれにメリハリを付けて表現してほしいし、説明もないので理解に苦しむ。観客に考えさせるにしても、もう少し説明が欲しいものだ。
何故に井浦新は不思議な物語を追う?それは妻をなくしたからでは無いのか。であればもっと切羽詰まった演技が欲しいし、
俳優と女優ごっこする女の子は立場が違う事を理解していながらも夢見るところ、最後は消えてなくなる。
修学旅行生は、そもそもなぜ男子と知り合い?引っ越したの?にしても方言がすごいしな…難しい。
人生は演劇だ〜的なセリフがあって、それが全てなのかも知れないが、にしても嵐電と絡める意味は?
嵐電の進行方向やラッピング、駅名の由来、色んな要素はあるんだろうけど、嵐電にこだわる理由をいちばん知りたかった。
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