「京都には魔物が住んでいる。」嵐電 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
京都には魔物が住んでいる。
人の過去、今、未来を縦横に掌る魔物がいる。
だから町かどにはお地蔵さまが設置され、特に子供を守っている。ガキの頃に近所の爺さんがそんなことを語っていた。
この映画を観て、そんな話を思い出した。
ラブストーリーなんだこの映画は…。
男と女は違う。食べるものも考え方も感性も。その隙間に魔物は取り入り絶望を与えようと目論む。
だから、嵐電には簡単に乗らぬ方が良い。
愛し合うものどうしであれば、尚更だ。
線路を歩くのが良い。御室から嵐山まで歩くのが良い。
嵐電は魔物が動かす電車。
気を付けなさい。
そんなことを僕に語りかけてくれたこの映画は最高だ。
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