「外はマイナス3度、内面はドロドロ」それから bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
外はマイナス3度、内面はドロドロ
無駄にリアルなディテイル。大雑把な構成。入り乱れる時間軸。捻れる会話。奇異な宗教観。これはまだ序の口。倫理無縁、同情無用なキャラクター。
タイトルなんてどうでも良いらしい。全くですね。オンナが喚いたり、怒鳴ったり、自分語りしたり、噛み合わない禅問答を仕掛けたりする真向かいで、オトコがにやけたり、泣いたり、上っ面だけの言葉を並べるのを、ただ真横から、じっとして見ていなければならない映画。
どんな罰ゲームだよ。
ふっくらしてようが、細っそりしてようが、俺は小さい手が好きだ。緻密で緊張感のある長回しは好きだけど、冗長な会話は勘弁。好きになれる要素、無かったです、この映画。
生き方に共感もシンパシーも感じないヒトの内面なんて、さらさら興味湧かねー!
ーーーーーー以下、解釈ーーーーーー
男との関係や生き方の全てに意味と価値を求めたがる女と、何んら深く考える事無く、食べて、飲んで、評論を書き、女を抱いて、その時々にしたいことをしているだけの男のコントラスト。女と男の両者を嘲笑するかの如き内容に、それらを鳥瞰するものを登場させる。ダイナミズムを極力排し、画面もモノクロにする。音楽など投げやりで構わない、いや必要無い。
概念は面白いと思いました。ただ、概念一発ものであれば、30分のショートフィルムに。ストリーそのものには意味が無いから、開始1/3部分は時系列をかき混ぜているのだと思いますが、もっと思いきりかき回して全てを半分に圧縮しても良いかと。何と言っても、冗長。
ただ、どうしても会話が会話になってないのは癇に障る。これも狙いでしようか?
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