「中途半端。この時期にやる話ではなかった」劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢 wawawaさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端。この時期にやる話ではなかった
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ダンまちシリーズの劇場版第一弾ということでとても楽しみにしておりましたが、シリーズの言動と対立するようなストーリーになってしまっており残念でした。
救うために殺すという矛盾、強制された選択肢を真っ向から打ち壊して全て救って見せるのがベルという「異端の英雄」の強さで、今回もそれを期待していたのですが、予定調和とばかりに二者択一に流されてしまいました…
人と怪物両方を庇い、狂爪の前に身を投げ出した愚かな君はどこに行ってしまったんだいベル君?まあ時系列的にその前の話なんですが…だからこそ、犠牲を妥協するやり方を一度でも選ぶような話を無理矢理ねじ込んでほしくなかった。その後の覚悟や選択の意味が薄れてしまう気がします。
思うに、この事件を円満に解決するにはベルのレベルや内面の成長と、仲間が足りなかった。あと尺。
もう少し後、例えば原作でベルがLv.4になったあたりでこの話をしておけば、劇中でベルも言っていたような、悲劇のヒロインもなくすべてをハッピーエンドで解決することができていたんだと思います。ウォーゲーム前にやる話じゃなかったね。というかあの会話フラグじゃなかったのかよ…
総じて、原作で丁寧に再構成してほしい作品でした。設定はいいのに配役を間違えた劇を見たような残念な気持ちです。
ギャグパート(前半)はダンまちらしいノリでよかったです。
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