「ハードな青春群像劇」芳華 Youth コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ハードな青春群像劇
中国における、1976年文化大革命〜1979年中越戦争〜1990年終戦後まで、人民解放軍の慰労と戦意鼓舞を目的に作られた歌劇団「文工団」の若者たちを描いた青春群像劇。
毛沢東に対する敬愛の仕方が、今の北朝鮮そっくりで気持ち悪いことを除けば、若者が時代に翻弄されるのは世界共通。
また、どんな状況下でも、若者は恋愛をし、いじめを行う。
自己利益や保身の選択をした要領のいい奴はいい目をみて、誠実であればあるほど割りを食うという、悲しい現実を浮き彫りにした作品でした。
登場人物が多すぎて、エピソードが山盛りなのだが、一人一人の書き込みは薄いため、今ひとつ感情移入先を見つけにくい。
しかし、生臭さを軽減する意味があるのかもな、と。
そうやってマイルドにしたそうなわりに、ベトナムへの中国侵攻戦争(中越戦争)における戦闘シーンが、かなり肉が散り、腕や脚がちぎれる表現多数で、少々ハードだったのも付け加えておきます。
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