「時代に翻弄されたふたりの美しいラストシーン。」芳華 Youth エクさんの映画レビュー(感想・評価)
時代に翻弄されたふたりの美しいラストシーン。
美しく、切なく、素晴らしいラストシーン。
群像劇のなか、いちばん気になったふたり、苦しんで生きてきたふたりのやっと寄り添えるようなラストシーンがとってもとってもよかった。
翻弄される、という言葉しかないふたりの人生。人の弱さや戦争や時代の変化の前に若いふたりはまったくなすすべがない。切なすぎる。
正直、ストーリーや編集に「?」はつく。
でもいいところはいっぱいあった。後半に近づくにつれてよくなった。
そのふたりの青春の挫折と、あとの苦しみを
もっと描いてほしかった。
美しい若者たちをよく集めたもの。若く美しい肢体が跳躍する時間はほんとにただそれだけで美しかった。月夜に踊るシーン、息を飲んだ。
だからこそ、現実と向き合う彼らをもっと描いてほしかった。
ただ、そこをすっとばされるのが青春でもあるのかな、と思ったりもした。ただ、そこが自分はやっぱりもっと見たかった。
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