「激動の時代を生き抜いた文工団の青春」芳華 Youth 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
激動の時代を生き抜いた文工団の青春
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この映画は、中国雑技団の若き女性たちの日々の歌と踊りを描いた作品かなと思いっきり勘違いをしていた。激動の70年代にあった軍の文芸工作団(文工団)で生きる若き男女の実話と知った。
そのスケールの壮大さに目を奪われた。滅多ににお目に掛れない中国せいさくの作品のその凄まじい「力」の目の当たりにして、驚きの連続であった。音楽も踊渦中の人間模様も雄大であった。
この作品を「単館上映」に留めておくのは、大変勿体ない。作品は、中国の歴史「文化大革命」から「毛沢東 逝去」に至り、その後文工団は解散に至る、男女の恋愛を交えた悲しみ、その時代を生きた者たちの抗いきれない運命を強烈に私の胸に焼き付けた。「中越国境戦争」の戦争の残酷さ悲惨さの描き方は「ハクソー・リッジ」(米豪 合作 2016)に引けを取らない。
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