「子供向けでなく、大人向け」アナと雪の女王2 tom kyanoさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けでなく、大人向け
今作は前作での面白さは少ないです。ですが、感動シーンが多いです(何回も泣きました)。また今作も(前作ほどは無い気がしますが、)歌は素晴らしかったです。
細かい内容は是非劇場で、素敵な歌と共に確認していただきたいです。
さて、私が感じたことが2つあります。
⑴ アイデンティティ
始めのエルサは自分の持つ能力に対して、「こんな能力いらない!」「私がいるから周りに迷惑をかけているんだ!」と、怒りや悲しみを感じています。
そこから〝自分に何故この能力があるのか?〟を知るために旅に出ます。
その理由を次第に知っていくうちに、エルサの中で〝自己有用感〟がうまれてくるのです。アナも「エルサじゃないとできない」と促します。
まとめると、「なんでこんな力が?」とネガティブなものと捉えていたものが→「自分のこの力は平和にできるものなんだ」と気づき、ポジティブに捉えていきます。
そこで今作を観て気づいたのは……
自分にしかない能力というのは、
・気づき次第
・環境次第
・相手次第
なのではないでしょうか??
今作を観た皆様、相手にしかない能力に気づいて伝え、そして自分にしかない能力を探す旅にでかけるのはいかがでしょうか??
⑵やや分かりにくい
結論?が明言されてないところがありました。
その中でも特に気になるのは、泣いていて気づかなかったのかもしれませんが、結局呼んでいた声の主はエルサとアナのお母様ということでしょうか??(アナには遺伝していないのに少し疑問を感じますが…)
賛否両論あるかと思いますが、私は前作は前作で、今作は今作で良い点があると思います。
今作に関しては、まず映像が美しいこと、映画館のサウンドで聞く様々な歌、いろんなかたちでの愛……大人の方が楽しめる映画だと思います。
前作は やや子供向け、今作は大人向けだと思います。
ですが今作は前作と関連する部分が多数あるので、前作を観ていない方は是非観てから今作を観に行くことをおすすめします。