「悪くはない!」アナと雪の女王2 映画の子さんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはない!
アナと雪の女王2
鑑賞日 2019 11/24
前作はかなりツッコミどころが多い脚本がめちゃくちゃの音楽だけが魅力の作品だった。今作はアメリカの批評家の評価が前作以上に高く、世界的にも大ヒットスタートらしいのでそこそこの期待を込めて鑑賞。
まず、今作は音楽にあまり惹かれなかった。鑑賞前に何回もサウンドトラック(英語版&日本語版)を聞いたが、あまり惹かれなかった。それは見た後も同じだった。
前作の音楽の魅力は誰でも簡単に覚えて、歌えるリズムの曲がほとんどだったが、今回は全体的に歌うのもリズムも難しい。
そして何より個人的に不満だったのが、公開前の「イントゥ・ジ・アンノウン」が前作の「レット・イット・ゴー」枠として派手に宣伝されていたが、いざ蓋を開けて見るとそのシーンは絵的にも地味で退屈だった。「みせて、あなたを」が今作の「レット・イット・ゴー」枠だと思う。
「ずっとかわらないもの」「おとなになったら」「みせて、あなたを」の3曲は劇中シーンも曲自体もよかった。とくに「みせて、あなたを」は個人的にかなりのお気に入り。
前作公開から5年経って技術が上がったことや前作の超大ヒットでかなりの制作予算を貰えたのか、CGアニメーションが前作より動きが自然に、海の描写もリアルに美しくなっていた。
脚本は前作よりは良くなっているものの、理解できない行動や動機も多いし、何よりストーリーが簡単に読めた。「姉妹の母親が父親を助けた」「エルサが精霊」などなど。そしてオラフが消えてしまいアナが悲しむ感動シーンに映るのだが、どうせエルサが元に戻せるという安心感から全く感動しなかった。
さらに火の精霊だけなぜかトカゲかヤモリかなんかに変身…きっとディズニーはこのおもちゃを売りたかったのでしょう…