「期待しすぎた。話が難しい」アナと雪の女王2　アイス抹茶さんの映画レビュー（感想・評価）

続きです。
・あれだけアナとエルサは離れない宣言しといて最後エルサはアレンデールを出てしまってそんなラストで良かったの？エルサの孤独が強調されるような演出(みんなカップルになってる)でなんだか可哀想というか違和感。
→そもそもの話ですが、姉妹2人の価値観が大きく違うんです。
2人とも愛を大切に思う一方。アナは異性とのLoveも非常に大事な価値としています。しかしエルサはどうでしょう？全作を通して全く異性とのLoveに惹かれているシーンはありません。昔の人物(時代的には)ですがまさに現代女性と似たような思考をしていますね。異性との愛より素晴らしいものを沢山持っている、それもまた素晴らしいことです。
では、エルサは何に価値を見出しているのか？それは冒険や守るべきものを守るという使命感、そして家族の幸せなどです。
女王として、自分の幸せを持ちつつ民を平和に導く女王の鏡ですね。

エルサは幸せです。ラストのシーンでも森の方の民に愛され、アレンデールでも愛され、アナにもクリストフやオラフなどの友人にも恵まれエルサが求めていたものはあのラストシーンではほとんど全て揃っているのではないでしょうか？
唯一異性とのLoveがないだけで、それは孤独とは言えません。だってエルサが別に求めているわけではないんですから。

離れない宣言についてですが、心が離れていなければ大丈夫だと物語全編を通じて語っています。エルサが森に残ったのも彼女が望んだ幸せの形です。距離が離れても大丈夫だと彼女自身が他者を信じ信頼感のある元で出した結論なので、離れていません。

もっと沢山語りたいことがありますが、とりあえずこのへんで...失礼しました。

私がこう解釈したという内容ですが、解説させていただきます。

・海の暴れ馬と死闘を繰り広げたわりになんで突然仲良くなるの？
→馬の調教の仕方ですが、基本的には背中に乗って慣れるまでに長い時間が必要ではあります。ですが、馬という生き物は背中に人を乗せるように進化した生き物であり、背に乗せている＝人間屈服している という考え方が一般的で下記のモンゴルの調教の仕方にもありますが何度も格闘しながら背中に無理矢理乗ることで馬を屈服させたのがエルサの調教のやりかたなのではないでしょうか？更に言うならこれはファンタジーの世界ですし、多少の誇張表現(何時間も、何日も格闘するのではなく映画の中で表現出来る最大の長い時間で乗れちゃう)はあると思います。
つまり、死闘を繰り広げて背に乗れたから馬は屈服したんですね。

↓参考
https://www.shinshu-online.ne.jp/joba/noside/sp/nosidenews/souvenirstory.html

・エルサが秘密を知ったときになんで凍っちゃうの？
→物語の中で確か「真実を知りなさい(だったかな？)溺れないように」的なことを歌っているかと思います。溺れるというのは水で実際に溺れるのではなく、感情が他者の感情や行動によってかき乱され混乱する＝感情が乱れて呼吸が出来なくなるような気持ちになる、つまり溺れるとう意味合いだと思います。
実際アレンデールの過去の過ち、それも自分が幸せだと正しいと思っていた祖父の醜悪な、悲惨な過去を見せつけられたのですか、動揺して心がかき乱されることも当然だと思います。伝承として溺れないようにと忠告しているのですから、溺れたらどうなるかは悲惨な最期を迎えることは容易に想像できます。そしてエルサは魔法の洞窟？の力によって溺れる＝ゲームオーバー。凍ってしまうのでしょう。

・クリストフの落ち込みダメ男ミュージカルはウケを狙ってるの？笑っていいのかよくわからない場面でした。
→笑ってください。どう見ても80年代のMVを意識した大人向けの笑いでしたけど...笑
参考になるのはこちらのサイトです。
https://theriver.jp/frozen2-lost-in-the-woods/2/

私は大爆笑しました。クリストフ最高です。