「もはやバトルアニメ」アナと雪の女王2 カイラギさんの映画レビュー(感想・評価)
もはやバトルアニメ
前作と比べてエルサが遥かに強くなっていて驚きました。
劇中前半でエルサが風の妖精・ゲイルと戦うシーンがあるのですが、すばしっこく動きつつ竜巻を起こして戦うゲイルに対し、エルサは氷の魔法を当てて一撃で倒します。一撃です。
また火の妖精・ブルーニ戦では、ブルーニはエルサの周囲を火の海にするのですが、エルサは氷で火を全て消し、相手に何もさせません。間もなくブルーニはエルサの手に下りました。
前作ではボウガン持った兵士2人に苦戦していたエルサがですよ? 魔法の精霊相手にアッサリ2タテです。一体エルサは前作からどれほど強くなっているんでしょうか。見ていてワクワクが止まりませんでした。
更に場面が進み、エルサが海の向こうにある島に渡るシーン。その島に行くためには、大雨の中荒れ狂う大波の海を超えないといけないんですが、果たしてエルサはどうやって海を渡ったと思います?
なんと前作の、魔法の力がバレて城から逃げる時に川を渡るために使った、「足元の水だけ凍らせて走って渡る」という技をそのまま使ったのです! 大荒れの海にですよ! エルサが助走をつけて海に向かって走っていく時、思わず「ウソでしょ…」と漏らしてしまいました。
そんなやり方で渡っていくんですが、当然頭上から大波が襲ってきます。しかしエルサは襲い来る大波を片っ端から凍らせ、その上を超えていくのです! あのエルサですよ! ついこの間まで部屋の中で雪を降らせて妹と雪だるまを作る程度の能力だったエルサが! 冬の海の大波を! 一瞬で凍らせて渡っていく!
しかも上記の作業は、水の精霊・ノックと戦いながら同時並行でこなしているんです! 足場を凍らせ、ノックの攻撃をいなし、大波を避け、ノックに海に引きずりこまれ、氷の魔法で応戦し、波に呑まれ…、あれ、アナ雪ってバトルアニメだっけ? そんな疑問を抱いてしまったのも、もはや当然と言える凄まじいアクションシーンでした。
そして最終的に波を静め、ノックを乗りこなし、目的の島に向かうエルサ。もう訳が分からないくらい強いです。かつて魔法を使うことを恐れ、部屋に閉じこもっていた少女はもういません。
物語のクライマックス。魔法の森のダムが決壊し、川下のアレンデール王国目掛け大量の水が流れ込むシーン。ダムの水は入り組んだフィヨルドを抜ける途中で勢いを増し、アレンデール王国にたどり着く頃には、エルサとアナの城を軽く飲み込む程の大きさの津波になっていました。
アレンデールに迫る大津波を見て国民たちは絶望するのですが、そこに颯爽と現れたのが、そうエルサです! (ええ!?) しかも水の精霊・ノックを乗りこなし、そのスピードは津波より早く (まさか…) 疾風の如く現れたエルサは津波の前に立ちはだかり (ウソでしょ?) その手を目の前にかざし、一瞬で津波を凍らせて止めました(号泣)!!!! ※()内は私の感想です
あのエルサですよ!? 前作では噴水の水を面白い形に凍らせるのが関の山だったエルサが!? 迫りくる大津波を! 魔法で一瞬で凍らせて止めました(しかも無詠唱です)!
まるで漫画ワンピースの頂上決戦編で、白ひげが起こした津波を凍らせて止めた青キジのように、「アラ、私これくらいはできるわヨ」と言わんばかり、余裕でやり遂げました。
前作から目を見張るほどの実力をつけたエルサ、その実力はもはや世界に比肩ないでしょう。
その後アレンデールをアナとクリストフに任せ、自身は魔法の森に住みます。そしてノックに跨がり、海を超えていく後ろ姿を見せ、エンディングとなります。
前作でありのままの自分を受け入れ、今作で未知の旅へ繰り出したエルサ。果たしてこれからエルサは何を探し、求め、出会うのか。「俺より強い奴に会いに行く」今後エルサを待ち受ける更なる強敵とは? ディズニーが送るファンタジーバトルアニメーション「アナと雪の女王3 怒りのデスロード」渇望します!
補足:
クリストフの歌が意味わかんなかったので星-0.5です。