「アンノウン」アナと雪の女王2 かさでみーさんの映画レビュー(感想・評価)
アンノウン
ありのままの姿見せてから、3年。
謎の歌に導かれ旅に出る面々。旅先で知るエルサの秘密…。
とにかく水の表現が素晴らしい。
実写で撮れば予算安く済むのではないかと思うほど、表現力に驚いた。
褒める所はこれぐらい。
あとは、おいディズニーのクリエイター。こんな物語で大丈夫なのか?の連続。
日帰り温泉旅行並の冒険。場違いな恋愛沙汰に、伏線布石なく進む展開に、もはや凍りついた。
しかし、妻は言う。
めちゃくちゃ面白かったと。
なぜ俺と妻との間でこんなに意見が別れるのか考えた。いくら妻でもこの物語らはダメだと思うのだが…。
映画を見終わった帰りの車内はいつも映画の感想を語り合う有意義な時間だ。
そこでの会話を思い出した。
妻「エルサが✨アナが✨オラフが可愛い✨映像が綺麗✨」
物語に一切触れてないのだ。ただ、そこでキャラクターが動いている事が嬉しそうなのだ。
この気持ち、俺にもあるぞ。
そうだ、ゴジラだ!
俺はゴジラが好きだ。ゴジラ作品の中には物語が破綻してるものもある。しかし、そこでゴジラが暴れているだけで、俺は嬉しいし楽しいのだ。
これと同じだ。
エルサがXメン2のジーン如く活躍していたじゃないか!アナが自分の尻軽さを恥じるぐらい成長して、ラリってないオラフはラリってる感じで可愛いし。歌もこれだけリピートされたら頭に残ってるし。
この脚本は『フィフス・エレメント』か!?リュック・ベッソンが書いたのか?アナの方が胸が大きいよな、とか全く違う所を見ていた自分が恥ずかしくなってきた。
もっとキャラクターを楽しむという根本的な事を忘れてしまっていた。ミッキーマウスは着ぐるみなんかじゃない。そういう初心を忘れて映画通ぶる自分は、映画痛だった。
妻が、面白かったという気持ちは理解した。しかし、やはり物語はアンノウン。
もっと面白くできたはずなのに。